初めてキュウリを育てた時の、『苗の購入~植え付け』までの記録です。
初心者目線で『キュウリの苗の選び方』や『苗の植え方』、初心者にありがちな『失敗談』も載せてあります。
目次
- 1– きゅうりの苗の選び方
- 2- 狭い庭に省スペースで『つる支柱』を立てる方法
- 3- 野菜用の土に入れ替える
- 4- 園芸支柱へ紐で固定する方法
- 5- 瓦チップで『ウォータースペース』を作る
- 6- 瓦チップで『マルチング』をする
- 7- キュウリの苗が枯れた原因
- 今回使用した道具
1-キュウリの苗の選び方
『スーパーきゅうり』の苗を購入しました。
葉が少し蓮っぽいです。
デルモンテが出している品種で、CMV(モザイクウィルス)の予防接種苗で病気に強い、初心者向きキュウリです。
【追記】→当時、キュウリの苗は大きい方がいいと思って選びましたが、キュウリは直根性と言って、根が弱い植物です。
あまり大きくならないうちに定植します。
小さすぎても定植に向きませんが、大きすぎると植え付けに失敗しやすくなります。
双葉が残っていて、本葉が3~4枚で濃い緑、茎が太くてしっかりした苗を選びます。
中央の細長い2枚の葉が『双葉(ふたば)』です。
双葉は芽が出た時に、最初に開く葉です。
その上の蓮の葉のような葉が『本葉(ほんば)』です。
双葉の次に生えてくる葉の事です。
さらに『葉と葉の間』の茎が、短くて太い物を選びます。
茎が長い苗は『徒長(とちょう)』した苗で、病害虫に弱くなります。
徒長とは、茎が細長くなってしまう状態を言います。
2-狭い庭に省スペースで『つる支柱』を立てる方法
キュウリは『つる性植物』です。
つるを誘引する園芸支柱を設置します。
キュウリの茎は『つる』と呼びます。
通常、つる用の園芸支柱は、左右から人の字のように『山型』に立てるのが普通です。
しかし狭い庭にそれを作ってしまうと、かなり場所を取ります。
省スペースにする為に、園芸支柱を立てる土台を作る事にしました。
設置する場所に、コンクリートブロックを並べます。
土を掘って、半分以上埋めます。
下に石などがあると、後で支柱がささりませんので取り除きます。
土台ができました。
100均の園芸支柱です。
人の背丈くらいの長さまでが、収穫する時に手がとどきます。
支柱をブロック穴に均一にさして、倒れないように、土にもしっかりさし込みます。
できました。
フェンスなどに園芸支柱が固定できるのであれば、利用するのも設置が楽だと思います。
次に少し細い支柱で、斜めにクロスさせた支柱を作ります。
互い違いにクロスさせて、安定させます。
固定は『屋外用』の結束バンドでとめました。
アルミワイヤーなどでも固定は可能です。
固定したら、結束バンドの余分な部分はカットしておきます。
同じように上部分にも、ななめの支柱を増やします。
同じく結束バンドでとめれば完成です。
3-野菜用の土に入れ替える
ブロックの手前を深く掘って、苗を植える場所を作ります。
ホームセンターで、野菜用の土を購入しました。
掘った場所はやや粘土質の土でしたので、深めに土を入れ替えました。
スーパーきゅうりの苗を、間隔をあけて植え付けました。
苗と苗の間は40~50センチあけます。
きゅうりの根っこは浅く広く張るので、場所があれば広い方がいいです。
植え付けの際は、根を崩さないようにそっと植えます。
植える深さも重要です。
苗の土部分と、植える場所の『土の高さ』が同じになるようにします。
深く植えてしまわないように、気を付けます。
4-園芸支柱へ紐で固定する方法
キュウリの茎を、ガーデンクリップでとめます。
クリップの先は、支柱に止まるようになっています。
キュウリの茎部分に、ゆるみが持たせられます。
固定はワイヤー紐も使えます。
植えつけの時に『園芸支柱につるが届かない』場合は、短い支柱を仮に立てます。
割りばしでも大丈夫です。
植え付け初期に、風などで根が安定しないと、成長がとても悪くなる時があります。
ワイヤーひもで固定する方法です。
つる(茎)にワイヤーをかけて、数回ねじります。
つるは成長して太くなってきますので、ゆるみをもたせます。
園芸支柱側はしっかり固定します。
ちなみに短い『仮支柱』を立てる時は、根をさけて『ななめ』に支柱をさします。
ワイヤーの余分な長さはカットして、安全の為に下側に向けておきます。
麻ヒモで固定する方法も同じです。
つるにヒモをかけて、数回ねじります。
つる側はゆるみを持たせて、支柱にヒモの両端をかけます。
どちらか一本を、支柱にぐるっと巻きつけます。
そのまま固結びをして、支柱側はしっかり固定します。
ヒモの切れ端は、1センチほどでカットします。
5- 瓦チップで『ウォータースペース』を作る
『ウォータースペース』を作ります。
水やりの水が脇に流れてしまうのを防ぎ、水やりを効果的にする事ができます。
瓦のリサイクル品、瓦チップを使用します。
廃棄がしやすいよう空き容器などに、瓦チップとセメントを入れます。
100均のセメントです。
割り箸でかき混ぜます。
いっぺんに作ろうと思うと、うまくいきません。
瓦チップを3分の1位入れて、セメントを入れ、水を少しずつ加えながらよく混ぜます。
セメントは水を入れすぎないようにし、ソフトクリーム位の柔らかさにします。
花壇のまわりを囲むように、隙間が空かないように、置くように設置します。
反対側にも設置し、完成しました。
【追記】→ウォータースペースは、土を盛り上げるだけでも作る事ができます。
掘り返した土に水を混ぜて、田んぼのまわりのように、高さをつけて周りをぐるっと囲む方法です。
傾斜地で無い場合は、必要ない時がほとんどです。
6- 瓦チップで『マルチング』をする
瓦チップをキュウリの株元に敷いて、マルチングをしたいと思います。
植物の株元を何かでカバーして、土の病原菌が雨などの跳ね返りで葉につくのを防ぐ事を『マルチング』と言います。
マルチングをする事によって、葉の病気の発生をかなり減らす事ができます。
キュウリのような真夏の植物で、土が乾燥しやすい季節の時も、マルチングをする事によって乾燥を防ぐ事もできます。
瓦チップをキュウリの株元に敷きました。
マルチングの素材は、通気性と通水性があれば、基本的に何でも大丈夫です。
アルミホイルは、アブラムシ除けにもなります。
その場合は、水がぬけるように、割りばしなどで多めに穴を開けておきます。
防草シートでも問題ありません。
他にはワラなどが使えます。
ワラはホームセンターに売っている事が多いです。
7- キュウリの苗が枯れた原因
一番左のキュウリの苗は、すぐに枯れてしまいました。
当時は猛暑が原因だと思っていましたが、植え付けの失敗でした。
苗が売っている時の入れ物、ポリポットを外した状態です。
この土と根のかたまりを、『根鉢(ねばち)』と言います。
キュウリは根が弱いので、根鉢をくずしてしまうと、簡単に枯れてしまいます。
この苗は、植える時に根鉢をくずしてしまった為、枯れてしまいました。
キュウリは『根鉢を崩さないように』、気を付けて定植をします。
→【スーパーきゅうり】が上に伸びない初心者にも分かる摘芯のやり方
今回使用した道具
- デルモンテ『スーパーきゅうり』の苗→ホームセンター
- 野菜用の土→ホームセンター
- ガーデンクリップ→100均
- ブロック→ホームセンター
- 園芸支柱(身長位の長さ3本、やや短め4本)→100均
- 結束バンド(屋外用)→通販
- 瓦チップ→ホームセンター
- セメント→100均
- ヨーグルトの空き容器
- 割り箸
- ゴム手袋
- ハサミ
- シャベル
- スコップ
- ジョーロ