引っ越し先の賃貸一軒家の『玄関』には、30センチ近い『段差』があります。
我が家には『車椅子』を使用している家族がいて、前の家では『スロープ』を使用していました。
しかしこちらの玄関は『L字型』で、スロープがうまく設置できません。
DIYで『段差解消』をしました。
目次
- 1– 車椅子『スロープ』が置けない玄関
- 2- 車椅子を上げられる『段差』の高さ
- 3- コンクリートブロックを土台にする
- 4- 板を乗せるだけで床を作る方法
- 5- 床をアルミテープで連結する
- 6-100均の『フローリングマット』で床を作成
- 7-『リメイクテープ』で角を補強
- 8- 階段の『滑り止め』で安全対策
- 9-『L字型玄関』の段差解消
- 今回使用した道具
1-車椅子『スロープ』が置けない玄関
引っ越し先の、賃貸一軒家の玄関です。
古い家にありがちな『段差』が、『約30センチ』近くあります。
前の家では、まっすぐ正面が玄関ドアでした。
直進ですので『車椅子スロープ』を、問題なく使用できていました。
しかしこちらの玄関は、右側にドアのある『L字型』です。
スロープを置くには、長さが足りません。
電動式の昇降機は高額ですし、Lスロープという『カーブしたスロープ』もあるそうですが、玄関ドアの室外側の空間がギリギリです。
がんばってDIYで、『段差解消』をしてみる事にしました。
2-車椅子を上げられる『段差』の高さ
玄関ドアの、外側のアプローチです。
この手前の『道路側の段差は15センチ』あります。
この段差はスロープ無しで、何とか車椅子が上げられています。
車椅子を上げるためには、前後に十分なスペースが必要です。
『15センチの段差』が大丈夫なので、玄関の段差30センチを『半分』にすれば、理論上は車椅子を上げられるはずです。
3-コンクリートブロックを土台にする
車椅子は人を乗せるので、かなり重くなります。
素人が土台を作って、つぶれたりしたら大変です。
頑丈なブロックを、土台として利用したいと思います。
元々あったブロックを使用して、残りは『発泡スチロールブロック』を購入する事にしました。
ホームセンターで購入した、発泡スチロールブロックです。
大きさは『コンクリート素材』のブロックとほぼ同じで、横にした時の高さが約10センチです。
この上に厚み2センチの板を乗せて、約12センチの高さにし、段差解消をします。
玄関の段差は、正確には28センチ強ですので、約半分になります。
ブロックは板の四隅と中央に、『重みに耐えられるように』15個ほど敷き詰める事にします。
4-板を乗せるだけで床を作る方法
まず、玄関の下の段のスペースに、床にする板をざっと置いてみます。
奥側の『壁にぴったりと当てて』ズレないようにします。
靴を脱ぐスペースも、最小限に作ります。
我が家は壁部分が固いブロックですが、壁紙の場合は隙間テープなどを貼って『キズ防止対策』が必要です。
計って線を引いた場所を、ノコギリでカットします。
奥側が切れました。
右側のスペースが『玄関ドア前』で、靴をぬぐスペースです。
その左奥になる部分も、左奥の壁までぴったり板をあてて、ずれないようにします。
左右の板を重ねた部分に、線を引きます。
いったん板をはずしてカットします。
ぴったり敷き詰めました。
次に手前側に板を置いてみます。
ドア側のL字の部分に右端を合わせます。
この手前側は、玄関の段差部分がななめになっているので、合わせて作っていきます。
板をあてて線を引き、カットします。
あとは手前の右下の、玄関ドア側です。
隙間に合わせてカットし、下にブロックを置きます。
玄関ドア側の『靴を脱ぐスペース』には、ブロックを『切り口に合わせて』置きます。
5-床をアルミテープで連結する
パズルのように『ピッタリと板をはめ込んでいる』ので、ずれにくいとは思います。
アルミテープで板を連結して、さらに補強をします。
床のつなぎ目部分に、上から貼っていきます。
アルミテープは強度を考慮して、ホームセンターで『厚手の物』を購入しました。
床板の連結ができました。
靴を脱ぐ部分の、『ブロックが露出している場所』にも貼っていきます。
脇まではめ込んで、浮いてこないようにしました。
6-100均の『フローリングマット』で床を作成
玄関ですので、このままですと『見た目』が良くありません。
100均の置いて貼るだけの、『フローリングマット』を上に敷きます。
裏紙をはがすと、粘着面になっています。
『目立つ』ドア側から貼ります。
フローリングマットの柄を、互い違いに貼っていきます。
フローリングマットから『はがした裏紙』を型紙に使います。
隅の部分に置いて、型を取ります。
型紙に合わせて『フローリングマット』に線を引き、カットして使います。
カットができました。
端部分にピッタリつきました。
靴を脱ぐ部分の、段差の脇には、強力な両面テープを貼ります。
フローリングマットを、高さを合わせてカットし、貼り付けます。
できました。
これで高さが、12センチ強くらいにはなりました。
7-『リメイクテープ』で角を補強
ダイソーの『木目調リメイクテープ』です。
靴をぬぐ段差部分の、角を補強します。
段差部分の、高さに合わせてカットします。
カットしたら表面を内側にして、たて半分に折ります。
段差部分の角の上から、タテに貼って補強をします。
8-階段の『滑り止め』で安全対策
階段の滑り止めです。
こちらを靴を脱ぐ、段差部分に貼っていきます。
裏が強力な両面テープになっています。
張り直しが困難なので、注意深く貼りました。
滑り止めと、角部分のはがれ防止になります。
柱部分の出っ張りに合わせて、カットします。
カッターで切る場合は下に何か敷いて、カッターの刃を短めに固定し、奥に押すように少しずつ切ります。
見た目がいいように、フローリングマットの境目に合わせてカットしました。
角は線を引いて、カッターで切ります。
固いので、ゆっくり慎重に切りました。
細かい部分もしっかり合わせてカットした方が、後々ずれてきません。
柱に合わせました。
ピッタリつきました。
車椅子が意図せずに、落下するのも防止できます。
靴を脱ぐ部分ができました。
横幅はドアのサイズに合わせてあります。
手前右下のちょっとした階段部分が、車椅子以外でも登る時に楽になりました。
玄関の広さは、フローリングマットの約30センチほどの大きさを基準にして、奥行きが4個半くらい、ドアからの横幅が3個半くらいです。
スリムタイプの車椅子が、何とかターンできる広さです。
9-『L字型玄関』の段差解消
車椅子を上げ下ろししてみます。
玄関ドアから前輪を乗せます。
車椅子の後ろに、足で踏む出っ張りがありますので、それを踏むと自然に前輪が上げられます。
無事、下段は上がりました。
滑り止めがあるので、後ろへ転落しづらいです。
人が乗ると、人の足の先の幅が取られるので、左側にターンするにはギリギリでした。
フローリングマットで4個分くらいは欲しかったですね。
今度は上段に上げてみます。
こちらは余裕を持って、上げられました。
車椅子を下ろす時は、後ろ向きに降ります。
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今回使用した道具
- 厚み2センチの板:ホームセンター
- コンクリートブロック:ホームセンター
- 発泡スチロールブロック:ホームセンター
- アルミテープ:ホームセンター
- 川口技研スベラーズ:ホームセンター
- フローリングマット:100均
- リメイクテープ:100均
- ノコギリ
- L字曲尺(定規)
- ペンション
- ハサミ
- カッター