【スーパーきゅうり】が上に伸びない初心者にも分かる摘芯のやり方

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庭に『スーパーきゅうり』を植えました。
病気に強い、初心者向けのキュウリです。

しかしキュウリのつるが、上に伸びません。

きゅうりは『摘芯(てきしん)』という、『余分なつるをカットする作業』が必要です。

『摘芯』は難しそうですが、コツをおさえれば簡単です。

目次

1- きゅうりが上に伸びない『理由』

きゅうりの画像

庭に3本植えた『スーパーきゅうり』です。

1本はうっかり根鉢を崩してしまい、枯れてしまいました。

キュウリは根が弱い為、植え付けの際に『根を触らないよう』に気を付けます。

きゅうりの画像

2本のキュウリは、最初は『同じような背丈』でした。

現在は左側は順調に伸びています。
しかし右側のもう1本が、上に伸びてくれません。

『摘芯』が必要です。

余分な茎をカットする事を『摘芯(てきしん)』と言います。

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2- キュウリの実は『親づる』にできる

きゅうりの実は『親づる』という、おおもとの茎に優先的になります。

親づるにある程度の実がなって、疲れてくると『子づる』、『孫づる』に実がなりだします。

きゅうりの画像

地面の根から延びている、おおもとの茎が『親づる』です。

親づるから、脇に生えているのが『子づる』です。

さらに子づるから、脇に生えているのが『孫づる』です。

きゅうりの画像

きゅうりの茎は『つる』と呼びます。

つるが支柱に巻きつく為に、『フシ』から出ているコイル状の物は、『巻きひげ』と言います。

きゅうりの画像

葉が生えている、つるの分岐点の場所を『節(フシ)』と言います。

このフシに、『子づる』も『花』も『実』もなります。

きゅうりの絵

この『フシ』を下から数えて『6フシ位』は、『葉以外』は全部取ります。

きゅうりの画像

下は親づると葉だけになりました。

きゅうりの摘芯は指先でできます。
ハサミを使う場合は、消毒をします。

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3- 6フシめ以上は『葉を2枚』残す

6フシめ位から上は、子づるを残します。

きゅうりの絵

家庭菜園の場合に限られますが、6フシめ位から上は、子づるも孫づるも、葉っぱを2枚残してその先を摘心します。

きゅうりの画像

きゅうりの画像

プロ仕様ですと、もっと細かい摘芯をします。

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4- 11フシめ以上は『孫づるを切らない』

きゅうりの絵

11フシめから上の『孫づる』は、伸びすぎた物以外を残します。

きゅうりの絵

また『つるが太くて元気のいい子づる』は、6フシめ以上でも少し摘芯せずに残します。

きゅうりの画像

太い子づるを残します。

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5-『目線』位で親づるを摘心

収穫で手が届くように、目線位の高さまで親づるが伸びたら、摘心をします。

きゅうりの絵

そうすると、子づると孫づるに、栄養が行くようになります。

きゅうりの画像

左側のスーパーきゅうりが支柱の高さを越えました。

昨日の朝まで支柱と同じ高さでしたが、一日でずいぶん成長しました。

きゅうりの画像

摘芯をしました。

きゅうりの画像

これで下の方に、栄養が行きます。

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6- 混んだ葉を『摘葉』する

きゅうりは日の光が大好きで、光が当たらないと育ちが悪くなります。

親づるを目線の位置で摘芯した時期から、下の方の葉っぱから取っていきます。

きゅうりの画像

優先順位は

① 病気の葉
② 混みあっていたり、下の方の大きくなりすぎた葉
③ 外側の葉

の順番です。

葉を取りすぎると育ちませんので、1回に取る葉は、『多くて3枚まで』にします。
その時、病気や黄色くなった葉っぱはカウントしません。
また、下の双葉は取りません。

葉を取る事を『摘葉(てきよう)』と言います。

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7-『一番花』は取る

植え付けてから9日め、左側の成長が早いスーパーきゅうりの花がつきました!

きゅうりの画像

きゅうりの花は、実がならない『雄花』と、実がなる『雌花』があります。

きゅうりの雄花の画像

こちらが雄花です。

きゅうりの雌花の画像

雌花には初めから、『ミニキュウリ』がついています。

最初に咲く『雌花』を『一番花』と言います。

もったいないようですが、『一番花』は取ります。

きゅうりの画像

株が大きくなる前に実をつけると、疲れてつるが伸びなくなってしまいます。

『一番花を取る』と言うのは、花をひとつ取るという意味ではありません。

『キュウリの株が小さい内』は、実になる雌花を『全て取る』という事です。

きゅうりの画像

一方の『雄花』ですが、サクサク感に違いが出るだけで、きゅうりは受粉をしなくても実がなります。

『じゃあ、雄花は取ったほうが株の負担にならないの?』。
→雄花はそのままでも、株の負担にはなりません。

また、『きゅうりの実』を大きくしすぎると、株に負担がかかります。
だいたい『15~18センチ程』で収穫をします。

一番花を取っても早めになってしまった実は、まだ小さいうちに収穫をします。

だいたい10センチ以下で収穫してしまいます。
しかし味はいまいちですので、やはり株を大きくしてから育てたいですね。

水分の多いきゅうりは『朝の収穫』が向いています。 

夕方までに大きくなってしまったら、即収穫しないと、次の日にはオバケきゅうりになってしまいます。

お店で売っているきゅうりは20センチ位ですが、それ以上大きくなると味が落ちてしまいます。

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8-『肥料』は離して与える

キュウリの肥料の画像

苗を植え付けて2週間くらいが経ち、『雌花が咲き始めたら』追肥を開始します。

説明書の画像

量は1株当たり60グラムを、20日ごとに与えます。

毎回、量を計るのは面倒ですので、ケースを使います。

ペットボトル用ジョーロの先の画像

100均のペットボトルにつけるハスロです。

肥料の画像

量的にちょうど良さそうなので、口切りいっぱい入れてみました。
ちょうど15グラムです。

ひと株60グラムだと8カ所ですが、手元にあるのが2個です。

水差しキャップの画像

数が足らないので、同じシリーズの水差しキャップ用を買ってみました。
長いストロー部分をカットします。

水差しキャップの画像

意外と固いので、ハサミでひとまわり深めにあとをつけます。
それをタオルでくるんで、ポキッと折ります。

水差しキャップの画像

できました。

きゅうりの肥料の画像

こちらは10グラム入ります。
追肥を10グラムずつ与えるプランター栽培にいいかもしれません。

意外と大変でしたので、もっと楽な物がないか探しました。

シリコンカップの画像
シリコンおかずカップ 5号 8個入り

お弁当用のシリコンカップです。
100均に売っていた一番小さいサイズです。

シリコンカップの画像

裏を十文字にカットします。

肥料の画像

こちらで20グラムです。
3つですみます。

花壇の画像

土に割り箸などで穴をあけます。

画像の画像

肥料を入れたハスロとシリコンカップを差し込みます。
場所は『根から離して』与えます。

花壇の画像

これに水をかけて、肥料を染み込ませます。

若干少なめですが、とりあえず2週間~20日ほど様子を見てみます。

マルチングに敷いている、瓦チップをどかさずに済みますので便利です。

肥料が切れると、きゅうりが曲がります。
これは『水切れ』でもなりますが、小さい雌花ができた段階でもう曲がっています。

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9-キュウリ栽培は『水やり』が重要

きゅうりは実のほとんどが、水分から出来ています。
つまり『水切れさせない』事が重要です。

水不足になると、つるが『らせん状』になってきます。
きゅうりの実も曲がります。

地植えの場合、通常の『水やりの頻度』は2~3日おきくらいです。

でも我が家のスーパーきゅうりは、1日水やりをしないと、葉がカラッとして元気がなくなります。

今回は7月末に植え付けた『秋取りのきゅうり』ですので、ここ数日少しおさまったとはいえ連日の猛暑です。

日当たりもいい場所ですし、畑のように植え付けの場所も広く取れませんので、水やりは毎日、朝晩しています。

真夏は朝から暑いので、午前7時までに水やりをします。
1回につき6リットルのジョーロで、2株分を与えています。

きゅうりの画像

きゅうりの実は夜に大きくなるので、仕事から帰った夜に、日中の熱を冷ますのを兼ねて、朝よりは控えめにさっと水やりをしています。

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10-『害虫』ウリハムシとアブラムシ

きゅうりの画像

きゅうりの葉が何かに食べられています。
よく見ると小さな黒いフンもあります。

ウリハムシの画像

茶色の昆虫がいました。

ここにもいます。

『ウリハムシ』といって、親はきゅうりの葉を、幼虫はきゅうりの根を食害します。

キュウリの画像

きゅうりの実も食べます!

朝一で水をあげに行くと、もうすでに2~3匹くらいがお食事中です。

ハチのように逆襲はしてこないので、見つけたら捕殺するのですが、すぐに飛んで逃げて、すばしっこいです。

色々試したのですが、朝一の出会った直後が一番油断しています。

ジョーロを持つ前に、粘着テープを持って近づく事にしました。

ウリハムシの画像

粘着テープで捕獲しました。
こちらは背中が黒い種類のウリハムシです。

ウリハムシの画像

今日だけで合計4匹です。

アブラムシも発生していましたので、同じく粘着テープでペタペタ取りました。

アブラムシの画像
閲覧注意!

アブラムシがひどい葉は取りました。
葉裏の右下にアブラムシがたくさんいます。

蟻とアブラムシの画像

こちらにはアリがいます。

アリは葉の裏にアブラムシを運んで養殖します。
アリはアブラムシのお尻から出る甘い汁を好むそうです。

アリがいたら、アブラムシもいる事が多いです。

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11-キュウリの『収穫時期』

きゅうりの画像

スーパーきゅうりを収穫します。
摘芯と違って指先ではできませんので、消毒したハサミを使います。

きゅうりの画像

苗を植え付けてから23日め、我が家のきゅうりの初物です。

18センチはお店に売っている大きさよりも小さめですね。

サラダの画像

ぬか漬けも好きなのですが、せっかくですので、生のままサラダにしました。
ほんのり甘みもあり、とてもおいしいです!

アブラムシなどは発生しましたが、目立った病気もありませんでした。
『スーパーきゅうり』は、初心者にも育てやすいと思います。

キュウリをプランターで育てました。

キュウリの画像

100均の大きいサイズ【プランター】でキュウリの家庭菜園栽培記録

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今回使用した道具
  • きゅうりの肥料→ホームセンター
  • ペットボトル用ハスロ&水差しキャップ→100均
  • シリコンカップ→100均
  • 計量器→通販
  • 粘着テープ→ホームセンター
  • 割り箸
  • ジョーロ
  • ハサミかカッター

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