ハーブの精油には、『虫除け』に有用性のある種類があります。
『ダニ』に刺されやすい体質で、殺虫剤も身体に合わない為、精油の『虫除けスプレーを自作』しました。
とても良い香りで、リラックスできるスプレーができました。
目次
- 1- ダニ退治・駆除は大変
- 2-『エッセンシャルオイル』と『アロマオイル』の違い
- 3-『防ダニ』に有用な精油の種類
- 4- 『ハッカ』と『ペパーミント』の違い
- 5- 手作り『虫除けスプレー』の作り方
- 6- 精油のスプレー容器の素材
- 7- 精油はペットに注意!
- 8- エタノールが使えない場合はどうすればいい?
- 9- 精油の注意点
- 今回使用した道具
1-ダニ退治・駆除は大変
私と母は、ダニに刺されやすい体質です。
最近は住宅の気密性が高まったからなのか?温暖化の影響なのか?それともダニが進化したのか?一年中悩まされます。
アレルギー反応も出るので、ちょっと刺されただけでも、大きく腫れてしまいます。
しかも、なかなか治りません。
薬剤で床や畳を消毒してみたり、空間を噴霧殺虫してみたり、超音波の機械を購入してみたり、本当にさまざまな対策をしてきました。
けっこうな金額も使いました(T_T)
しかし、ダニはどこにでもいるので、買い物をした商品や、宅配便や郵便物にまで付いてやってきます。
しかも短時間で、爆発的に増えます。
市販のハーブ系の防虫スプレーを使っていたのですが、配合が変わったのか、なかなか効きづらくなってしまいました。
しかもエタノールの分量が多すぎて、科学物質アレルギーが少しある私の体質にも合わなくなってしまいました。
仕方がないので『ダニに有用性があるという精油』を、自分で購入して、『虫除けスプレー』を自作してみました。
希釈する濃度を色々変えてみて、一定の効果があった方法をご紹介します。
同じ悩みで困っている方の、参考になれば幸いです。
ちなみに最初に記載しておきますが、今のところ実行している対策は以下の数種類です。
経験上、ひとつだけでは無く、組み合わせて対策する事をおすすめします。
・虫さされ→皮膚科のぬり薬が効きます。
・ハーブ系のダニよけスプレー→科学物質アレルギーがなければ有効です。
・超音波のダニよけ機械→閉め切った空間で、数時間がたつと、一定の効果があります。
・ふとん→スプレーをしてから干すか、スプレーをしてから掃除機をゆっくりかけます。ふとん乾燥機も効果的です。
・部屋全体→ダニは家具などの下では無く、見える場所にいるので、スプレーをしてから、よく掃除機をかけます。片栗粉などを薄くまいて、一時間ほどたってから掃除機をかけるのも有効です。殺虫剤にアレルギーが無ければ、ダニ用の粉が売っています。
・その他→ダニは外から持ち込まれます。花粉と同じと考えて、玄関でよくスプレーをかけて、ふるって落としてから室内に入ります。
同じ家族でも体質が違う為、ひとりだけ刺されたりします。
皮膚科に行くと、『ダニですね。ぬり薬を出しておきます。』と言われるので分かります。
最初の頃は納得できず、何件か皮膚科をハシゴしてしまいました(-。-;)
2-『エッセンシャルオイル』と『アロマオイル』の違い
『エッセンシャルオイル』と『アロマオイル』は、よく似ていますが違います。
エッセンシャルオイル=精油です。
精油(エッセンシャルオイル)は、植物から取れる油です。
またアロマオイルには、精油の他に、合成の原料などが含まれています。
こちらでは天然の原料の、『精油=エッセンシャルオイル』を使います。
3-『防ダニ』に有用な精油の種類
色々ある精油(エッセンシャルオイル)の中で、個人的に使ってみた物をご紹介します。
精油の『シトロネラ』です。
イネ科の『シトロネラグラス』という植物から取れます。
イネ科のアレルギーがある場合は使えません。
レモンのような良い香りがして、『虫除け』ハーブとして有名です。
ダニだけではなく、蚊にも有効です。
抗菌作用や防臭作用もあり、他には肩こりや筋肉痛にも有効です。
こちらは『ユーカリ』の精油です。
フトモモ科の樹木です。
『グロブルス』は、ユーカリの精油として一般的な物です。
ユーカリには他にも、少しずつ効能の違う種類があります。
香りはスッとした、爽やかな香りです。
防虫作用の他にも、咳(せき)や痰(たん)切りとして有名です。
鼻づまりにもいいので、花粉症の人にもおすすめです。
抗菌・抗ウイルス効果もあるそうです。
消臭作用があるのも、嬉しいです。
同じく、肩こりや筋肉痛にも、おすすめの精油です。
炎症を抑えるので、ニキビや虫さされにもいいです。
母は特に『虫さされ』にアレルギー反応がおこるので、この精油を選びました。
4-『ハッカ』と『ペパーミント』の違い
もうひとつ、今回の『ダニよけ』におすすめな精油です。
色々揃えられない場合は、これだけでもいいと思います。
ただし強い香りです。
精油の『ハッカ油』です。
『ミントを原料』として作られます。
『ミント』は、シソ科ハッカ属の全てを含みます。
さらに『ミントの和訳』がハッカです。
『ハッカ』と『ペパーミント』は、『ミントの中の違う品種』です。
品種が違うだけで、全て『ミント=ハッカ』です。
そして単にハッカと言うと、『ニホンハッカを意味する事もある』という状況です。
ニホンハッカは、ミントの中で主成分のメントールが一番多いです。
ハッカ油は、ダニの他に『ブヨ』にも有効です。
除菌と消臭作用があるので、洗濯物の部屋干し臭の軽減にも使えます。
ラベンダーなども効果がありますが、個人的な香りの好みで、この3種類を使っています。
完成した虫除けスプレーの香りは、ひと事で言うと『スパイシーで爽やかな中性的な香り』です。
レモンの甘さがわずかにあるものの、甘すぎず、男女関係なく使えると思います。
5-手作り『虫除けスプレー』の作り方
精油を希釈して、虫除けスプレーを自作します。
エタノールや水などを使って、精油を薄める事を『希釈(きしゃく)』といいます。
精油=エッセンシャルオイルは、成分を『濃縮』した油です。
刺激が強すぎる為、希釈せずに直接使う事はありません。
【虫除けスプレー分量】
◆ 無水エタノール:5ミリリットル
◆ 精油(3種類・ハッカ油・シトロネラ・ユーカリグロブルス)をそれぞれ20滴ずつ
◆ 水道水100ミリリットル
精油のビンは一般的に、一滴ずつ使用できる構造になっています。
一滴=0.05ミリリットルです。
まず、無水エタノールを5ミリリットル、容器に入れます。
そこに精油を入れていきます。
精油を入れる順番は、関係ありません。
精油は油なので、そのまま水で薄めても分離してしまいます。
バーテンダー並みに、しっかりシェイクします。
そこに100ミリリットルの水を入れて、またよく混ぜます。
水はやや多い、150ミリリットルでも作ってみました。
その場合、ダニにはやや効果が薄いようでした。
これでも一般的な希釈率よりも、水を増やしてあります。
我が家の場合、十分な効果がありました。
【計る道具が無い場合】
計量の道具が無くて、困る場合があります。
小さいスプーン(=こさじ)でも代用ができます。
◆ ティースプーン(こさじ)一杯=5ミリリットル
コーヒーなどをかき混ぜる、小さいスプーンです。
水は500ミリリットルのペットボトルを、単純に5分の1にすれば、何とかなります。
それほど厳密に計らなくても、問題はありません。
ただ高濃度で使用すると刺激が強すぎるので、迷ったら少し薄めに作ります。
また、市販の物と違って、作り置きができません。
冷暗所で保管して、3日程度で使用できる量を作ります。
無水エタノールは揮発性が高いので、換気扇を回してから使います。
お酒に弱い私は、換気扇を回さないと酔ってきます(*^_^*)
以上は個人的に、色々と試してみた分量です。
効果には個人差があると思います。
追記
→最近ダニが進化したのか?すごく強力なダニが存在します。
その場合は、水の量を少し減らして、濃度を濃く使用してみます。
6-精油のスプレー容器の素材
精油やアルコールを入れる容器には、素材に制限があります。
PET(ポリエチレンテレフタレート)=いわゆるペットボトルの素材などは、高濃度のアルコールを入れると、溶けてしまうからです。
また、一般的に成分が変質しないように、光を遮るタイプのスプレーボトルが適しています。
【使用できるスプレー容器の素材】
◆ ポリエチレン=PE
◆ ポリプロピレン=PP
◆ ガラス
などが最適です。
精油の空き瓶や、アロマオイルの空き瓶なども、精油とエタノールのブレンドに使えます。
エタノールの空き容器も、ひとつ残しておくと保存に使えます。
同じ理由でスプレーをする場所に、樹脂系の物がある時は気をつけます。
毛皮や塗装した家具、フローリング、電化製品などには、直接吹き付けないようにします。
7-精油はペットに注意!
ペットと同居されている場合は、精油の使用に注意が必要です。
特に『猫』は要注意です。
猫の肝臓には、植物性の物質を分解する機能がありません。
鳥などの個体が小さい動物も、影響を受けやすいので注意が必要です。
犬なども人間の数千倍以上の嗅覚を持っていますので、迷惑をかけてしまうと思います。
獣医師への相談をおすすめします。
8-エタノールが使えない場合はどうすればいい?
アレルギーなどや、入手が困難等の理由で、エタノールが使えない場合があります。
油をただ水で薄めて、そのままスプレーすると、よく振ったとしても分離して混ざりません。
一定の効果はあると思いますが、スプレーノズルがすぐに目詰まりをおこしてしまいます。
効果は落ちますが、化粧コットンや布などに、精油を数滴含ませて、一定間隔で置いておくだけでも虫除けができます。
9-精油の注意点
精油で作ったダニよけスプレーは、殺虫剤ではありません。
ダニが嫌う臭いで、弱ったり逃げていくだけです。
また、エタノールは火気厳禁です。
火を使っている場所で、虫除けスプレーを作るのは危険です。
揮発性が高いので、ストーブなどにも注意をします。
お肌が弱い人や、幼児、高齢者なども注意が必要です。
精油には収れん作用がある物も入っているので、妊婦も使えません。
今回使用した道具
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- 精油シトロネラ:通販
- 精油ユーカリ・グロブルス:通販
- 精油ハッカ油:通販
- 無水エタノール:通販
- アルコール対応スプレーボトル(ポリエチレン=PE、ポリプロピレン=PP、ガラスなど):通販
- スポイト:通販やホームセンター
超音波機が気になります。お差し支えがなければ、商品名、入手先などを教えていただければ幸いです
丁寧なブログに感心しております
読者の知りたいポイントが的確、かつ分かりやすく
やや様のお人柄が感じられます
今後も、ためになる記事配信、楽しみにしております
パンダとあそぼさん、コメントありがとうございます(*^_^*)
今使っている超音波の機械は、pest rejectなどですが、一般的な通販でよく売っている物を、こちらに限らず購入しています。
コンセントに差し込むタイプです。
似た名称の物がたくさんあり、効かない物にあたる事もあるので、何種類か混ぜて使っているので、正直どれがきいているのか不明です。
お値段は2~3千円位です。
元々は10年以上前に、海外製のダニ用の超音波の機械を使っていました。
クリーム色の円盤型で、あの当時で一万円位したと思います。
それが全然効かないというクレームで販売しなくなり、困っていたら、もっと華奢な作りですが似たものが販売されるようになりました。
元々、畳などの日本の家屋の環境と、床の海外の環境の違いもあり、効果が出にくいようです。
我が家の場合も、表示されている広さでは効きませんでした。
例えば、六畳用で効き目がなくて、車のような狭くて閉鎖された空間では効き目があったというような感じです。
超音波の場合は、(間違っているかもしれませんが)一定の音にさらす事によって、ダニなどの食欲や生殖能力などを低下させ、弱らす物のようです。
つまり音が反響しない空間や、機械ひとつに対して広すぎたりすると効き目がありませんし、時間もかかります。
あくまで補助的にお考え頂けるといいと思います。
余談ですが、ヨーグルト売り場などで売っている、アロエの果肉もダニアレルギーに効果がありました。
ビニールパッケージなどで販売している、半透明のアロエの中身で、手のひらに乗る100円程度の商品です。
元々はひどい花粉症の友人から、効果があると聞いた物で(彼女はドリンクでしたが)、食べていると、家族も私もダニにさされても、ひどく腫れなくなりました。
効果があったのは、花粉症とダニアレルギーで、他はわかりません。
また友人の話では、花粉が飛ぶ1ヶ月前ほどから、毎日多めに飲まないとダメとの事でした。
私もヨーグルトに入れて、一袋の半分ずつを食べています。(しっかり毎日食べているわけでもありません(^_^)ノ)
いずれもアレルギーが治るわけではなく、食べている間は、アレルギー反応が軽減される物のようです。
薬ではありませんし、身体に良いものなので、お試しいただいてもいいかもしれません。
ただしアロエは妊婦などには向きませんので、ご注意ください。
参考になれば幸いです。