100円ショップで、手のひらに乗るサイズの、小さな『モンステラ』を購入しました。
初めは『葉に切れ込み』がありませんが、半年後にはモンステラらしい、切れ込みが入るようになりました。
今では巨大化して、立派な観葉植物です。
『手のひらサイズ』→『大型観葉植物』になるまでの、8ヶ月間の栽培記録です。
追記
→モンステラの『気根の画像』と、『葉の開き方』を、追加で掲載しました。
目次
- 1- モンステラの種類と育て方
- 2- 100均のモンステラ苗の『植え替え時期』と『植え替え方』
- 3- モンステラの『葉に切れ込み』が入るまでの期間
- 4- モンステラが倒れる→『鉢増し』と『100均支柱の立て方』
- 5- モンステラの『水やり』の仕方と頻度
- 6- モンステラの『肥料』の与え方
- 7- モンステラの『葉の開き方』
- 8- モンステラの『置き場所』
- 今回使用した道具
1-モンステラの種類と育て方
モンステラは、ポトスのような『つる性植物』です。
一般的に100均で販売しているモンステラは、『ヒメモンステラ』と呼ばれる、小型の種類が多いです。
ヒメモンステラは『幼苗』のうちは、葉に切れ込みがありません。
成長とともに、深い切れ込みが入ってきます。
常緑の多年草で、丈夫で初心者でも育てやすい植物です。
日陰でも育ちますが、暗すぎるとヒョロっと徒長してしまうので、適度な日当たりがある場所が良く育ちます。
寒さには弱いので、上着が必要な時期は、室内で育てます。
2-100均のモンステラ苗の『植え替え時期』と『植え替え方』
春先に『100均』で購入したモンステラです。
『大きめ』と『小さめ』が売っていましたが、お安い方の『手乗りサイズ』にしてみました。
購入したままの植木鉢では育たないので、早めに植え替えをします。
植え替え時期は、成長期の春~秋です。
室内の暖かい環境を保てれば、一年中植え替えが可能ですが、できれば春の方がおすすめです。
成長が早い植物ですので、ふたまわりほど、大きめの植木鉢を選びました。
水はけが良いように、植木鉢に鉢底石を入れます。
鉢底石は後々の管理が楽なように、ネットに入れてあります。
排水口ネットのようなもので、大丈夫です。
植木鉢に半分位、土を入れます。
土は花用の培養土を使いました。
モンステラは、水はけが良い土を好みます。
モンステラの茎を、中指と薬指の間に挟んで、逆さまにして鉢から抜きます。
きれいな根が確認できました。
苗を中央に置いて、周りに土を入れます。
土を軽く押さえて、苗を安定させます。
土は植木鉢のフチから、2~3センチほど少なくなるように調整をします。
ウォータースペースと呼ばれるもので、水やりの時に少しの間、水がたまるスペースです。
最後にたっぷりと、水やりをします。
我が家のモンステラは、室内で育てました。
植え替えから10日後です。
根元から、新しい葉が展開してきました。
無事に根付いてくれたようです。
3-モンステラの『葉に切れ込み』が入るまでの期間
モンステラは幼苗のうちは、葉に切れ込みがありません。
モンステラの葉の切れ込みは、後からだんだん入ってきます。
購入直後は、手のひらに乗るサイズでした。
購入後すぐ植え替えをして、1ヶ月後です。
葉が一枚増えました。
購入してから3ヶ月後です。
大きめの葉が生えるようになりましたが、まだ葉に切れ込みはありません。
幼葉のままです。
購入から4ヶ月後、園芸支柱を立てました。
とりあえず、それぞれの葉を固定しています。
さらに1ヶ月後です。
ぐんぐん育っています。
6ヶ月めに入り、夏という事もあって、急成長しました。
そろそろ、植え替えが必要そうです。
大きめの植木鉢に、鉢増しをしました。
半年がたった頃、葉に切れ込みが入りはじめました。
切れ込みは、まだ一カ所です。
次に生えた葉は、モンステラらしい、切れ込みのある葉でした。
この葉になるまで、約半年かかりました。
モンステラには『気根(きこん)』と呼ばれる、途中から生えてくる根があります。
気根はモンステラらしさの一つですので、残した方がオシャレです。
しかし、じゃまなようでしたら、どこからでも切ってしまって問題ありません。
株分けをする時は、この気根を残しておくと、簡単に根付きます。
4-モンステラが倒れる→『鉢増し』と『100均支柱の立て方』
購入してから3カ月ほどすると、モンステラが成長して、倒れるようになりました。
モンステラは『つる性植物』ですので、自分では自立ができません。
いったん、仮の園芸支柱を立てます。
ワイヤー入りのビニール紐で、固定をします。
固定は園芸クリップや、麻ひもなどでも大丈夫です。
モンステラの茎側は、ゆるみを持たせ、ワイヤーをねじります。
支柱側はしっかり固定して、端は1センチ位でカットをし、下側に向けておきます。
他の支柱も、同じように立てます。
適時、園芸支柱を立てていきます。
そろそろ半年がたちました。
植木鉢が手ぜまになってきましたので、『鉢増し』をします。
成長が早いので、ふたまわり大きい植木鉢に植え替えます。
ひとまわり~ふたまわり大きい植木鉢に植え替える事を、『鉢増し(はちまし)』と言います。
固定してある、園芸支柱のワイヤーを、いったん全て外します。
新しい植木鉢の底に、鉢底石を入れます。
植木鉢を逆さまにして、モンステラを取り出します。
新しい植木鉢に、半分ほど土を入れて、その上にモンステラを置きます。
そして、まわりにも土を足していきます。
土は同じく、花用の培養土を使いました。
100均の園芸支柱を使って、モンステラの支柱を立てます。
行灯仕立ての支柱の、輪の部分だけを使います。
同じサイズを3つです。
小さいサイズの支柱の、一番小さい輪です。
もちろんこの園芸支柱を、そのまま使用する事もできます。
今回はもう少しオシャレになるように、手を加えてみます。
葉を痛めないように、輪にモンステラを全て通します。
その輪のサイズに合うように、『輪の内側』に均等に3カ所、園芸支柱を立てます。
円柱形になるようにします。
支柱は70センチ程度の物を、3本使いました。
輪は『一番上の上段と、一番下の下段』を支柱に固定します。
ただし一番上段は、『輪の外側』に園芸支柱を固定します。
中間のふたつの輪は、固定せずに遊ばせておきます。
輪の連結部分を、支柱の外側に沿わせると、ある程度固定が可能です。
上下の固定場所を、変える事によって、中間の輪を途中で、自由に止める事ができます。
固定は同じく、ワイヤー入りビニールひもを使いました。
モンステラの葉を、適当な高さの輪から、引き出すようにします。
モンステラの成長に合わせて、中間のふたつの輪も、だんだん固定していきます。
モンステラのサイズに合わせて、輪の数は増やせます。
支柱の立て方は、決まったものはありません。
ヘゴ支柱なども一般的です。
鉢増しで注意する点は、最終的に大きくなるからといって、『初めから、大きすぎる植木鉢に植え替えない』事です。
大きい植木鉢は土の量が多い為、土が湿ったままになって、根腐れの原因になります。
5-モンステラの『水やり』の仕方と頻度
モンステラの水やりは、土の表面が乾いてきたら、たっぷりと水やりをします。
たっぷりとは、植木鉢の底から、水があふれ出てくるまでです。
我が家は室内で育てているので、年間を通して一週間おき程度に水を与えています。
春と秋の窓を解放する季節は、乾燥が少ないので、一番水やりの頻度が少ないです。
その時期は、だいたい10日おき程度に水やりをしています。
反対にエアコンを付けている時期は、室内が乾燥してしまう事も多く、そんな場合は少しマメに水やりをしています。
冬に暖かい部屋置きでなく、成長が止まりがちな場合は、水やりの間隔も長くします。
毎回でなくてもいいので、屋外やベランダ、お風呂場などに移動して、上から葉水をかけながら、たっぷりと水やりをすると元気に育ちます。
屋外に出す時は、夏は直射日光に、長時間あてないようにします。
葉が焼けてしまうので、木漏れ日程度の場所が適しています。
また、冬は寒さに長時間さらさないように、注意をします。
どの位が長時間かというと、半袖で耐えられる時間です。
また水やり後に、受け皿に溜まった水は、すぐに捨てるようにします。
大きい観葉植物の場合、受け皿の水の処分が大変です。
我が家ではプラスチック製のスポイトで、水を吸い上げて捨てています。
モンステラは吸い上げた水が、葉の表面に水滴としてたまります。
床に水滴が落ちますので、電気製品などに注意が必要です。
6-モンステラの『肥料』の与え方
肥料は通常、春から秋の『成長期』に与えます。
モンステラはあまり肥料を必要としません。
控えめに与える事を心がけます。
肥料は決まった物はありませんが、置くタイプの肥料も便利です。
その場合は植木鉢の端にそって、数粒を置きます。
新しい物を追加する時は、古い固形肥料は撤去して更新します。
液体肥料の場合は、原液を水で薄めて与えます。
液体肥料=液肥(えきひ)は、いったん普通に水やりをして、土に水分が行き渡ってから、改めて与えます。
我が家の場合、この菊鉢9号で、10リットルの水にキャップ1杯を、2~3週間に一度ほど与えています。
1リットルの水ですと、キャップ10分の1杯です。
慣れないと少なく感じますが、多すぎる肥料は、根を傷めてしまいます。
冬でも暖かい室内では、新芽を伸ばすので、その場合は肥料を与え続けます。
肥料はいっぺんにまとめて与えようとせず、モンステラの様子を見ながら少しずつ与えます。
『寒くなってないのに、最近あまり成長しなくなった』と感じてから、追加で与える状態で大丈夫です。
植え替え直後や、弱っている時、冬に成長が遅い時は、肥料は与えません。
7-モンステラの『葉の開き方』
モンステラの葉は、小さな葉が、だんだん大きくなるタイプではありません。
まず、フシのある場所から、新芽が上がってきます。
新芽が伸びた直後の、モンステラの葉は、丸まっています。
巻いた紙のような状態から、だんだん開いてきます。
開いた直後は、黄緑色ですが、だんだん色が濃くなります。
葉が開いた直後に、もう一回り大きく育ちます。
8-モンステラの『置き場所』
モンステラには耐陰性がありますが、適度に日に当てた方が、よく育ちます。
真夏の直射日光は苦手なので、レースのカーテンごしの日光程度の場所に、置くようにします。
モンステラは寒さが苦手です。
冬に窓辺に近づけすぎて、弱らせないように気をつけます。
また、エアコンの直風にも、当てないように気をつけます。
手乗りサイズのモンステラを購入してから、8ヶ月がたちました。
立派な大型の観葉植物になりました。
今回使用した道具
-
- モンステラの苗:100均
- 植木鉢:100均
- 鉢底石:100均
- 排水口ネット:100均
- ゴム手袋:100均
- 園芸支柱:100均
- ワイヤー入りビニール紐:100均
- 養生シート:100均
- 液体肥料:通販
- 観葉植物用置き肥:ホームセンター
- 花用の培養土:ホームセンター
- スポイト:ホームセンター
- シャベル
- ジョーロ
- ハサミ
- ペンチ