家庭菜園で、『ミニトマト』を育てています。
ある日ミニトマトの実に、穴があいていました。
何の虫に食べられたのでしょう?
付近を探しましたが、虫が見あたりません。
!要注意!
→このページには『いもむし』が表示されます。
『虫が嫌いな方』は、『ご覧にならないよう』に、ご注意ください。
目次
1-トマトの実が虫に食べられた
プランターのミニトマトの実に、虫食いの穴があいていました。
まだ熟していない、青いトマトです。
穴のあいたミニトマトには、もう虫はいませんでした。
黒いフンが周りにありましたが、害虫は見あたりません。
家庭菜園の野菜などに、卵を産みつける、『蛾(が)』がいます。
それらの幼虫が、どこかに潜んでいるはずです。
よく発生する幼虫は、『ヨトウムシ』や『オオタバコガ』などです。
実を食害して穴をあけ、次の実に移動します。
大食漢ですので、放っておくと、被害が拡大してしまいます。
2-幼虫は『夜行性』で昼間は隠れている
昼間に見つからない幼虫は『夜行性』です。
昼には見つける事ができませんでしたので、夜に探してみます。
夜になりました。
いました!食害したミニトマトがあった付近です。
これはヨトウムシですね。
3~4センチほどの大きさで、だいぶ育った状態です。
捕獲しようとすると、このように、死んだふりをします(^_^;)
見つけた幼虫は、赤茶系のベージュのような色をしていました。
ヨトウムシは雑食で、何でも食べます。
3-株元の土を掘って捕獲する
幼虫は昼間は、株元の土の浅い場所に隠れています。
余裕があれば、昼間に少し掘ってみて捕獲します。
株元の茎の付近で、手のひら程度の範囲。
指の太さ程度の深さに、潜っている時が多いです。
茶色の固いカラに包まれた、『さなぎ』が見つかる事もあります。
野菜のプランターは、『マルチング』と呼ばれる覆いを、土の上にかぶせている場合も多いです。
マルチングの裏にいる時も、けっこうあります。
幼虫が若いうちは、葉の裏に隠れている時もあります。
若い幼虫は、葉と同じ黄緑色の場合が多いです。
黄緑色の小さい幼虫は、昼間も葉の裏にいます。
種類によって、少しずつ違います。
トマトの茎に、穴があいている事もあります。
放っておくと、中を食害されて、茎が折れてしまいます。
柔らかい新芽の、先端の茎の場合が多いです。
折れた茎の中に、害虫がいました。
このようなケースは、オオタバコガの場合が多いです。
卵は『葉の裏』に産みつけられますので、チェックをするようにすると、被害を減らす事ができます。
4-『ヨトウムシ』と『オオタバコガ』の幼虫の見分け方
『ヨトウムシ』や『オオタバコガ』などの幼虫は、とてもよく似ています。
初心者には、見分けが難しいです。
【ヨトウムシ】
・若い幼虫→頭が黒く、身体は黄緑色。
・育った幼虫→だんだん黒っぽくなりますが、食べる物で色がだいぶ違います。
・5センチ位まで、大きくなります。
【オオタバコガ】ヨトウムシに似ている
・身体に黒くて、小さな点々があり、そこから太い毛が生えています。
・色も緑色から黒っぽい色まで様々です。
・4センチ位まで、大きくなります。
【卵の見分け方】
・卵は葉の裏に産みつけます。
・ヨトウムシの卵は0.6ミリ位で、黄色っぽい卵がだんだん黒っぽくなります。
・たくさんの卵を、一カ所に産みつけます。
・オオタバコガの卵は0.4ミリ位で、黄色っぽい色です。
・ひとつずつ産みつけます。
5-虫除けネットで予防をする
食害の予防には、虫除けネットが有効です。
しかし、つぼみの段階で覆ってしまうと、ミツバチなどの受粉が難しくなります。
花が咲いたら、手で花の集団を覆って、ワサワサさわると受粉ができます。
防虫ネットは、苗を植え付けた段階で、すぐにつける方が確実です。