庭に植えた花が、あとかたもなく『アリ』に食べられました。
『ナメクジ』や『ヨトウムシ』では無く、まさか『アリ』に食べられるなんて予想外でした。
ゴキブリ退治でよく知られる『ホウ酸』で、『蟻退治』をしてみました。
植木鉢のアリには、『木酢液』を使ってみました。
!要注意!
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『虫が嫌いな方』は、『ご覧にならないよう』に、ご注意ください。
目次
- 1- 蟻(アリ)の『食害』
- 2-『ホウ酸』でアリを駆除する
- 3- アリの『種類』
- 4- ホウ酸の配分量の『実験』をしてみました
- 5- 蟻の『観察日記』
- 6- ホウ酸の『実験結果』
- 7- ホウ酸の『毒性』
- 8- 植木鉢に巣を作ったアリは『木酢液』で退治
- 今回使用した道具
1-蟻(アリ)の『食害』
花壇に『久留米ケイトウ』の苗を植えました。
暖かくなった春の事です。
定植した次の日、『植えたはずのケイトウ』の苗が、ひとつありません。
葉っぱが一枚だけ、残っていました。
『ナメクジ』か『ヨトウムシ』に、食べられたのだと思っていました。
そして、その次の日です。
苗がまたひとつ、無くなっています。
しかし、何だかようすが変です。
『ナメクジ』や『ヨトウムシ』の食害にあった他の植物は、柔らかい『葉』が無くなって、固い『茎』が残ります。
今回はその逆です。
『葉』が残り、『茎』があとかたもありません。
そして『残った葉』も、数時間後には無くなっていました。
次の日の早朝に、庭を見回りに行きました。
ケイトウの苗が、またひとつ無くなっています。
株元にぽっかり『穴』が開き、『アリ』が群がっていました。
まさか『アリ』に植物を食べられるとは!
どうやら『根を中心』に食べているようです。
その後も『毎日ひとつずつ』少なくなっていく、ケイトウの苗。
庭に『7株』植えたケイトウの苗が、『2株』だけになってしまいました。
その後、そばにあったプランターに植えてある、『唐辛子』の苗も被害にあいました。
そう言えば隣にある『雪柳の木』も、最近は調子が良くありません。
『コガネムシ』はいないようなのに、葉の先が枯れてきて、何故なのか分からず悩んでいました。
苗の株元に群がっていたのは、比較的『小さめのアリ』でした。
自然の事ですので、数株でしたら仕方がありません。
しかし、次から次へと食べられるほどの『アリの大発生』は困ります。
2-『ホウ酸』でアリを駆除する
アリはどこからともなくやってくるので、花壇の下に巣があるとは限りません。
アリを駆除しようにも、どこに巣があるのかさえ分かりません。
色々調べてみましたが、ゴキブリの駆除に使用する『ホウ酸』が、アリにも有効なようです。
『ホウ酸』は人間のような哺乳類は、腎臓で体外に排出されます。
目の洗浄や、うがい薬としても使われています。
しかし『昆虫』は、『ホウ酸』を体外に排出する事が出来ません。
その為、駆除薬として使用されています。
※ 身体の小さな『子ども』や、『犬や猫』などが、直接食べてしまわないように注意をしましょう。
もちろん庭のアリを、全滅させようとは思っていません。
しかし毎日、植物がひとつずつ無くなるのは困ります。
『ホウ酸』を使って、『アリの駆除』をしたいと思います。
3-アリの『種類』
『アリ』について、色々と調べました。
『アリ』はその種類、季節によって食べ物の好みが違います。
アリの種類によっては、『子育ての時期の春』に、タンパク質などを好むそうです。
『家庭菜園』の根菜類なども、よくアリの被害にあいます。
庭にいた『アリ』は様々です。
よく目に付いたのは、『黒くて大きなアリ』です。
もう一種類、『茶色っぽい小さめのアリ』もたくさんいました。
アルゼンチンアリでしょうか。
今回『根』を食べていたのは、この小さめのアリです。
ちなみに『白アリ』は、『アリ』とは呼ばれているものの、『黒アリ』とは種族が違います。
4-ホウ酸の配分量の『実験』をしてみました
アリ用の『ホウ酸団子』を作りたいと思います。
根を食べるアリは、イカなどの『タンパク質』を好むそうです。
100均の『さきいか』を、ホウ酸に混ぜてみます。
今回は雨が降ってしまい、一度『ホウ酸団子』を作り直しました。
イカの種類を変更しましたが、特に違いは無いようです。
できれば柔らかいイカが、好まれるようでした。
アリは『メープルシロップ』を非常に好むそうです。
しかし、メープルシロップはちょっとお高いので、『ケーキシロップ』で代用してみます。
こちらのケーキシロップにも、メープルシロップは入っています。
『さきいか』は、ミキサーや包丁などで、なるべく細かくします。
細かくした『さきいか』と、『ケーキシロップ』を混ぜます。
今回、どの程度の量の配分を好むのか、『実験』をしてみました。
『ホウ酸』と『ケーキシロップ』と『さきいか』の配分量です。
左側から
A:『ホウ酸33%』『シロップ33%』『イカ33%』
B:『ホウ酸20%』『シロップ40%』『イカ40%』
C:『ホウ酸25%』『シロップ50%』『イカ25%』
D:『ホウ酸25%』『シロップ25%』『イカ50%』
それぞれ『配分量の違う』物を作りました。
それを苗が食べられた、地面の上に置いてみます。
エサを置く台は、初めはペットボトルの『フタ部分』を使ってみました。
しかし『高さ』がある為、小さなアリに、なかなか見つけてもらえません。
フラットな台が良いかもしれないと思い、牛乳パックを切って台にしました。
耐水性があるので、シロップがしみこみません。
5-蟻の『観察日記』
アリはまず、エサを探す『偵察アリ』が来ました。
根を食べていた、小さいアリだと思います。
エサを見つけたので、すぐに仲間を呼びに戻るのかと思いました。
しかし、ひとりでずっと食べています。
オイっ( ̄0 ̄)
働きアリだと思いますが、サキイカの固形物ではなく、シロップをなめている感じでした。
そのうち、真面目なアリが来て、仲間を呼びに行きました。
この『怠け者のアリ』は、一定数いるようです。
アリの世界も色々なんですね。
エサを置いたのは、午前中です。
↑Aのエサです。
アリが来ています。
↑Bのエサです。
こちらにもアリが来ています。
若干人気があります。
↑Cのエサです。
こちらにもアリが少しいます。
↑Dのエサです。
こちらもいます。
どの配分も、とりあえずアリが来ているようです。
↓
そして、午後になりました。
アリは『AとB』に、よく集まっています。
初めに、小さめのアリたちがいました。
そのうち大きなアリが来て、小さめのアリは、追い出されてしまいました。
アリの世界も、サイズは関係あるようです。
たぶん駆除しなければならないのは、小さいアリなんですが。。。
6-ホウ酸の『実験結果』
次の日です。
小雨が降ってしまいました。
あわててカバーをしましたが、エサが少し流れてしまいました。
天気予報のチェックが必要です。
小さいアリが多いようなので、数で圧倒したのでしょうか?
A=1:1:1
B=1:2:2
C=1:2:1
D=1:1:2
B=1:2:2の『シロップ』と『イカ』が多い物が、人気があります。
ホウ酸が多い物は、人気がありません。
雨のおかげで分かった事があります。
雨の水分で、柔らかくなったエサに人気があります。
シロップが多いのは人気がありますが、そのままでは粘性がありすぎるようです。
ホウ酸とイカが多くなると、水分が失われます。
シロップは時間がたつと、固くなってしまいます。
シロップをお湯などで柔らかくして、固くなったエサは新しく取り替えた方が反応がいいです。
7-ホウ酸の『毒性』
昆虫はホウ酸を排出できないので、駆除剤として使用されます。
人間には食塩と同じ程度の毒性です。
野菜などから人間への影響はほとんどありませんが、多用は禁物です。
大量のホウ酸は、植物にとってもよくありません。
益虫も駆除してしまうので、地面に直接、バラまくのは危険です。
必ずお皿などを使用して、アリに巣まで運んでもらえるようにします。
一度新しいエサに交換して、3日ほど様子をみました。
駆除したのは一度だけです。
アリはまだ普通にいます。
でも同じ場所に植え直した植物が、食べられなくなりました。
とりあえず、駆除に成功したようです。
8-植木鉢に巣を作ったアリは『木酢液』で退治
こちらは『ユキヤナギ』です。
我が家には、数株あります。
そのうちの一株が最近、元気が無くなっていましたが、植木鉢の中にアリが巣を作っていました。
やはり、あの小さなアリです。
水やりをすると、アリが株元からワラワラ出てきます(T_T)
こちらは巣の場所が分かっているので、別の方法で駆除してみます。
木酢液です。
木酢液(もくさくえき)は、備長炭ができる時に、できる液体です。
我が家では主に、家庭菜園やバラなどの虫よけに使っています。
アリにも効果があるようなので、試してみます。
こちらは原液ですので、水で薄めて使用します。
こちらの場合は、水で200倍に薄めて、ジョーロで土にたっぷりかけます。
希釈率は、木酢液の種類によっても、若干変わってきます。
説明書の希釈率に薄めます。
【200倍の木酢液の作り方】
◆2リットルのペットボトル
→木酢液10ミリリットル:残りは水を入れる
★注意★ペットボトルは2リットルの水から、木酢液の分は引いた量にします。
木酢液を、私はスポイトではかりました。
道具が無い場合、『10ミリリットル』は、カレーなど用の大きいスプーンで、1杯分ほどです。
希釈率はそれほど正確でなくても、土に灌水する場合は問題ありません。
しかし、木酢液の原液は強い酸性なので、高濃度で使用すると植物が枯れてしまいます。
効果を期待しすぎて、高濃度で使用するのは止めましょう。
水やりをしても、大量のアリが出てこなくなりました。
ただし殺虫剤ではないので、アリがお引っ越しをしただけかもしれません。
植木鉢などに巣を作ったアリでしたら、この方法でも良さそうです。
今回アリについて、色々と調べてみました。
アリの種類によって、食べ物の好みは、さまざまなようです。
季節によっても、変わってきます。
市販のアリの駆除剤を使う場合は、一種類ではなく、数種類準備をした方がいいかもしれません。
今回使用した道具
- ホウ酸:通販
- 木酢液:通販
- サキイカ:100均とコンビニ
- ケーキシロップ:コンビニ
- 牛乳パック:再利用
- ペットボトル:再利用
- スポイト:ホームセンター
- ミキサー
- ハサミ
- ジョーロ