庭に『スーパーきゅうり』を植えました。
病気に強い、初心者向けのキュウリです。
しかしキュウリのつるが、上に伸びません。
きゅうりは『摘芯(てきしん)』という、『余分なつるをカットする作業』が必要です。
『摘芯』は難しそうですが、コツをおさえれば簡単です。
目次
- 1- きゅうりが上に伸びない『理由』
- 2- キュウリの実は『親づる』にできる
- 3- 6フシめ以上は『葉を2枚』残す
- 4- 11フシめ以上は『孫づるを切らない』
- 5-『目線』位で親づるを摘心
- 6- 混んだ葉を『摘葉』する
- 7-『一番花』は取る
- 8-『肥料』は離して与える
- 9- キュウリ栽培は『水やり』が重要
- 10-『害虫』ウリハムシとアブラムシ
- 11- キュウリの『収穫時期』
- 今回使用した道具
1- きゅうりが上に伸びない『理由』
庭に3本植えた『スーパーきゅうり』です。
1本はうっかり根鉢を崩してしまい、枯れてしまいました。
キュウリは根が弱い為、植え付けの際に『根を触らないよう』に気を付けます。
2本のキュウリは、最初は『同じような背丈』でした。
現在は左側は順調に伸びています。
しかし右側のもう1本が、上に伸びてくれません。
『摘芯』が必要です。
余分な茎をカットする事を『摘芯(てきしん)』と言います。
2- キュウリの実は『親づる』にできる
きゅうりの実は『親づる』という、おおもとの茎に優先的になります。
親づるにある程度の実がなって、疲れてくると『子づる』、『孫づる』に実がなりだします。
地面の根から延びている、おおもとの茎が『親づる』です。
親づるから、脇に生えているのが『子づる』です。
さらに子づるから、脇に生えているのが『孫づる』です。
きゅうりの茎は『つる』と呼びます。
つるが支柱に巻きつく為に、『フシ』から出ているコイル状の物は、『巻きひげ』と言います。
葉が生えている、つるの分岐点の場所を『節(フシ)』と言います。
このフシに、『子づる』も『花』も『実』もなります。
この『フシ』を下から数えて『6フシ位』は、『葉以外』は全部取ります。
下は親づると葉だけになりました。
きゅうりの摘芯は指先でできます。
ハサミを使う場合は、消毒をします。
3- 6フシめ以上は『葉を2枚』残す
6フシめ位から上は、子づるを残します。
家庭菜園の場合に限られますが、6フシめ位から上は、子づるも孫づるも、葉っぱを2枚残してその先を摘心します。
プロ仕様ですと、もっと細かい摘芯をします。
4- 11フシめ以上は『孫づるを切らない』
11フシめから上の『孫づる』は、伸びすぎた物以外を残します。
また『つるが太くて元気のいい子づる』は、6フシめ以上でも少し摘芯せずに残します。
太い子づるを残します。
5-『目線』位で親づるを摘心
収穫で手が届くように、目線位の高さまで親づるが伸びたら、摘心をします。
そうすると、子づると孫づるに、栄養が行くようになります。
左側のスーパーきゅうりが支柱の高さを越えました。
昨日の朝まで支柱と同じ高さでしたが、一日でずいぶん成長しました。
摘芯をしました。
これで下の方に、栄養が行きます。
6- 混んだ葉を『摘葉』する
きゅうりは日の光が大好きで、光が当たらないと育ちが悪くなります。
親づるを目線の位置で摘芯した時期から、下の方の葉っぱから取っていきます。
優先順位は
① 病気の葉
② 混みあっていたり、下の方の大きくなりすぎた葉
③ 外側の葉
の順番です。
葉を取りすぎると育ちませんので、1回に取る葉は、『多くて3枚まで』にします。
その時、病気や黄色くなった葉っぱはカウントしません。
また、下の双葉は取りません。
葉を取る事を『摘葉(てきよう)』と言います。
7-『一番花』は取る
植え付けてから9日め、左側の成長が早いスーパーきゅうりの花がつきました!
きゅうりの花は、実がならない『雄花』と、実がなる『雌花』があります。
こちらが雄花です。
雌花には初めから、『ミニキュウリ』がついています。
最初に咲く『雌花』を『一番花』と言います。
もったいないようですが、『一番花』は取ります。
株が大きくなる前に実をつけると、疲れてつるが伸びなくなってしまいます。
『一番花を取る』と言うのは、花をひとつ取るという意味ではありません。
『キュウリの株が小さい内』は、実になる雌花を『全て取る』という事です。
一方の『雄花』ですが、サクサク感に違いが出るだけで、きゅうりは受粉をしなくても実がなります。
『じゃあ、雄花は取ったほうが株の負担にならないの?』。
→雄花はそのままでも、株の負担にはなりません。
また、『きゅうりの実』を大きくしすぎると、株に負担がかかります。
だいたい『15~18センチ程』で収穫をします。
一番花を取っても早めになってしまった実は、まだ小さいうちに収穫をします。
だいたい10センチ以下で収穫してしまいます。
しかし味はいまいちですので、やはり株を大きくしてから育てたいですね。
水分の多いきゅうりは『朝の収穫』が向いています。
夕方までに大きくなってしまったら、即収穫しないと、次の日にはオバケきゅうりになってしまいます。
お店で売っているきゅうりは20センチ位ですが、それ以上大きくなると味が落ちてしまいます。
8-『肥料』は離して与える
苗を植え付けて2週間くらいが経ち、『雌花が咲き始めたら』追肥を開始します。
量は1株当たり60グラムを、20日ごとに与えます。
毎回、量を計るのは面倒ですので、ケースを使います。
100均のペットボトルにつけるハスロです。
量的にちょうど良さそうなので、口切りいっぱい入れてみました。
ちょうど15グラムです。
ひと株60グラムだと8カ所ですが、手元にあるのが2個です。
数が足らないので、同じシリーズの水差しキャップ用を買ってみました。
長いストロー部分をカットします。
意外と固いので、ハサミでひとまわり深めにあとをつけます。
それをタオルでくるんで、ポキッと折ります。
できました。
こちらは10グラム入ります。
追肥を10グラムずつ与えるプランター栽培にいいかもしれません。
意外と大変でしたので、もっと楽な物がないか探しました。
お弁当用のシリコンカップです。
100均に売っていた一番小さいサイズです。
裏を十文字にカットします。
こちらで20グラムです。
3つですみます。
土に割り箸などで穴をあけます。
肥料を入れたハスロとシリコンカップを差し込みます。
場所は『根から離して』与えます。
これに水をかけて、肥料を染み込ませます。
若干少なめですが、とりあえず2週間~20日ほど様子を見てみます。
マルチングに敷いている、瓦チップをどかさずに済みますので便利です。
肥料が切れると、きゅうりが曲がります。
これは『水切れ』でもなりますが、小さい雌花ができた段階でもう曲がっています。
9-キュウリ栽培は『水やり』が重要
きゅうりは実のほとんどが、水分から出来ています。
つまり『水切れさせない』事が重要です。
水不足になると、つるが『らせん状』になってきます。
きゅうりの実も曲がります。
地植えの場合、通常の『水やりの頻度』は2~3日おきくらいです。
でも我が家のスーパーきゅうりは、1日水やりをしないと、葉がカラッとして元気がなくなります。
今回は7月末に植え付けた『秋取りのきゅうり』ですので、ここ数日少しおさまったとはいえ連日の猛暑です。
日当たりもいい場所ですし、畑のように植え付けの場所も広く取れませんので、水やりは毎日、朝晩しています。
真夏は朝から暑いので、午前7時までに水やりをします。
1回につき6リットルのジョーロで、2株分を与えています。
きゅうりの実は夜に大きくなるので、仕事から帰った夜に、日中の熱を冷ますのを兼ねて、朝よりは控えめにさっと水やりをしています。
10-『害虫』ウリハムシとアブラムシ
きゅうりの葉が何かに食べられています。
よく見ると小さな黒いフンもあります。
茶色の昆虫がいました。
ここにもいます。
『ウリハムシ』といって、親はきゅうりの葉を、幼虫はきゅうりの根を食害します。
きゅうりの実も食べます!
朝一で水をあげに行くと、もうすでに2~3匹くらいがお食事中です。
ハチのように逆襲はしてこないので、見つけたら捕殺するのですが、すぐに飛んで逃げて、すばしっこいです。
色々試したのですが、朝一の出会った直後が一番油断しています。
ジョーロを持つ前に、粘着テープを持って近づく事にしました。
粘着テープで捕獲しました。
こちらは背中が黒い種類のウリハムシです。
今日だけで合計4匹です。
アブラムシも発生していましたので、同じく粘着テープでペタペタ取りました。
アブラムシがひどい葉は取りました。
葉裏の右下にアブラムシがたくさんいます。
こちらにはアリがいます。
アリは葉の裏にアブラムシを運んで養殖します。
アリはアブラムシのお尻から出る甘い汁を好むそうです。
アリがいたら、アブラムシもいる事が多いです。
11-キュウリの『収穫時期』
スーパーきゅうりを収穫します。
摘芯と違って指先ではできませんので、消毒したハサミを使います。
苗を植え付けてから23日め、我が家のきゅうりの初物です。
18センチはお店に売っている大きさよりも小さめですね。
ぬか漬けも好きなのですが、せっかくですので、生のままサラダにしました。
ほんのり甘みもあり、とてもおいしいです!
アブラムシなどは発生しましたが、目立った病気もありませんでした。
『スーパーきゅうり』は、初心者にも育てやすいと思います。
キュウリをプランターで育てました。
100均の大きいサイズ【プランター】でキュウリの家庭菜園栽培記録
今回使用した道具
- きゅうりの肥料→ホームセンター
- ペットボトル用ハスロ&水差しキャップ→100均
- シリコンカップ→100均
- 計量器→通販
- 粘着テープ→ホームセンター
- 割り箸
- ジョーロ
- ハサミかカッター