100均の大きめの『プランター』で、『キュウリ』を育てました。
取りたての無農薬のキュウリは、甘くてサクサクです。
土の量が少ない『プランター栽培』は、地植えとは少し育て方のコツが違います。
目次
- 1- キュウリの育て方
- 2- キュウリ苗の選び方
- 3- 大きい『プランター』でキュウリ栽培
- 4-『野菜用の土』で育てる
- 5- キュウリ苗の植え方
- 6-『仮支柱』で根が伸びる
- 7-『マルチング』で病気予防
- 8-『水やり』の仕方
- 9- こまめな『摘芯』と『摘葉』
- 10-『一番花』の取り方
- 11- 緑のカーテン
- 12- 害虫発生
- 13- 無農薬の『害虫対策』
- 14-『追肥』の仕方
- 15-『わき芽』が出ない
- 16- 節成り型キュウリ
- 今回使用した道具
1-キュウリの育て方
キュウリは苗を植えてから、1ヶ月ほどで『収穫』ができます。
定植時期は、関東の暖地ですと『ゴールデンウイークごろ』です。
キュウリは『寒さが苦手』なので、完全に暖かくなってから苗を植えます。
キュウリを育てる作業の、ほとんどは『水やり』です。
庭やベランダですと、『プランター栽培』もおすすめです。
庭に『スペース』があれば、水やりの回数が減らせるので『地植え』も楽です。
追肥の手間は、それほどかかりません。
初心者にも育てやすい『夏野菜』です。
2-キュウリ苗の選び方
きゅうりは直根性と言う『植え替えを嫌う』植物で、なるべく若い苗を選びます。
種まきをして最初に出る2枚の葉っぱを『双葉(ふたば)』と言います。
双葉の次に出てくる葉を『本葉(ほんば)』と言います。
『双葉』がきちんと残っていて、『本葉が3~4枚』の苗を選びます。
・本葉が3~4枚
・葉が厚く濃い緑色
・葉と葉の間の茎が短く太い
・葉が病気になっていない
・虫が付いていない
以上が良い苗です。
ホームセンターで購入した、キュウリの苗です。
双葉が残っていて、本葉が小さいのも入れて3枚です。
今年は2苗購入しました。
3- 大きい『プランター』でキュウリ栽培
キュウリは水切れを嫌います。
でも日当たりと風通しがいい場所が好きです。
しかし、日当たりと風通しがいいと、水が乾きやすいです。
つまり水切れしないように水分を貯める、ある程度の土の量が必要です。
キュウリは『浅く広く根を張る』ので、今年は100均の『取っ手付きプランター』で育ててみます。
一般的なプランターよりも、ひとまわり大きいサイズです。
一般的な65センチのプランターで、13リットルほどの土が入ります。
キュウリの苗ひと株で、土が15リットルほど必要ですので、ギリギリ何とかなる計算です。
4- 『野菜用の土』で育てる
土は『野菜用の土』を使います。
プランターに鉢底石を入れます。
このプランターは底穴が多く水はけがいいので、『薄く』入れました。
土をプランターめいっぱいに入れます。
プランターを地面にトントンと軽く叩きつけると、土の高さが減ります。
水をあげても減ります。
植え付ける前に水やりなどをして、土の高さを安定させておきます。
上部に『ウォータースペース』という水やりの水が貯まるスペースが必要ですが、10日ほどで沈んできます。
5- キュウリ苗の植え方
キュウリは『寒さが苦手』なので、防寒着が不要になって、完全に暖かくなってから定植します。
関東の暖地ですと、ゴールデンウイーク位です。
まずプランターの中央に、キュウリの苗と『同じ深さの穴』を掘って空けておきます。
キュウリの苗の株元の茎を『指で軽くはさんで』、逆さまにしてポリポットをそっと外します。
根っこをなるべく『触らないように』『崩さないように』そっと素早く穴に入れます。
周りに土を入れて、株元にも薄く土をかけます。
『深く植えません』。
キュウリは根っこ部分を崩すと、簡単に枯れてしまうので注意が必要です。
手のひらで、土を上から軽くおさえて安定させます。
6-『仮支柱』で根が伸びる
キュウリの脇に、仮の短い支柱を立てます。
『割りばし』でも大丈夫です。
キュウリに向かって『ややナナメ』に、ポリポットだった部分をさけて、根が痛まないようにさします。
キュウリのつる(茎の事)と支柱の固定には、ワイヤー入りビニールひもを使いました。
園芸用の麻紐でも大丈夫です。
キュウリのつる(茎の事)がきつくないように『緩みを持たせて』、つると支柱を固定します。
ヒモをひねってクロスさせ、つるが太くなっても大丈夫なように気を付けます。
成長初期に支柱を立てずに『風などで根が揺れる』と、成長が良くありません。
7- 『マルチン』で病気予防
キュウリの株元に『マルチング』をします。
『水やり』や『雨の跳ね返り』で、キュウリの葉に土がつくと病気になりやすいです。
土の表面をおおって予防する事を、『マルチング』と言います。
今回はアルミホイルを使ってみます。
アルミホイルは『アブラムシ除け』になります。
跳ね返り予防と、アブラムシ除け、それに乾燥防止を兼ねます。
アルミホイルの4辺を折り返して、プランターのサイズに合わせます。
キュウリのつると、支柱の部分に切り込みを入れて置くだけです。
切り込みを入れたアルミホイルを、左右から置きます。
風で飛ばされないように、石を置いて止めます。
水やりの水が抜けるように、割りばしなどで少し大きめに穴をたくさん開けます。
5センチ間隔ほどで開けました。
マルチングはコガネムシの幼虫対策にもなります。
株元に卵を産みつけられると、根を全て食べられて枯れてしまうので注意が必要です。
8- 『水やり』の仕方
キュウリはそのほとんどが、水分でできています。
そのため『水やり』がとても重要です。
日当たりや植木鉢の大きさなど、状況によって水やりの量は変わります。
我が家の庭は日当たりが良すぎる位です。
日当たりがいいと、早く土が乾きます。
またプランターは、地植えと違って土の量が限られています。
土が少ないと、やはり早く土が乾きます。
梅雨明けまでは雨の日以外、毎朝たっぷり水やりをします。
マメな水やりが必要です。
植え付け直後の10日間から2週間ほどは、まだ根付いていないので注意して水やりをします。
そして梅雨明け直後は、特に水やりをたっぷりします。
我が家の場合、梅雨が明けたら『夜も』水やりをします。
朝は暑くなる前の7時ごろまでに、6リットルのジョーロで、2株分たっぷり水をあげます。
さらに夜、昼間の熱を冷ますように、同じくたっぷり水やりをします。
水が不足するとキュウリの身が曲がります。
まだ花が付いている、小さな状態からすでに曲がっています。
つるも『らせん状』になります。
9- こまめな『摘芯』と『摘葉』
キュウリは摘芯と摘葉を、こまめにするのが重要です。
新芽や葉を摘む事を『摘芯(てきしん)』『摘葉(てきよう)』と言います。
1 – 株元から6フシ位は、葉っば以外は全てを取る→(注意)双葉は取らない
2 – 6フシめ位から上は、子づるも孫づるも、葉っぱを2枚残して摘芯する
3 – 11フシめ位から上の孫づるは、伸びすぎた物以外を放置して残す→その際に太くて元気のいい子づるは残す
4 – 収穫の時に手が届くように、目線の高さ位まで親づるが伸びたら摘芯する
※ 親づるを目線位で摘芯したあたりから、下のほうの葉を取り始めます。
優先順位は
1 – 病気の葉
2 – 混みあって重なっている葉
3 – 下の方の大きすぎる葉
4 – 外側の葉
の順番です。
葉を取りすぎないように、1度に取る葉は『多くても3枚まで』にします。
その時に『病気や黄色くなった葉』は、数に入れません。
また、雨の日などは摘芯や誘引をしません。
つるにキズが付き、雨が降ると病気になる危険があります。
収穫も控えます。
キュウリの『摘芯』と『摘葉』の、詳しい内容です。
↓
→【スーパーきゅうり】が上に伸びない初心者にも分かる摘芯のやり方
10- 『一番花』の取り方
キュウリの花は『雌花(めばな)』と『雄花(おばな)』があります。
メバナには初めから『小さなキュウリ』が付いていますので、すぐに分かります。
一番初めに咲く『メバナ』を『一番花』と言います。
一番花はもったいないですが、すぐに取ります。
『一番花』と言うのはひとつめのメバナの事ではなく、『株が小さいうちに咲く、全てのメバナ』の事を指します。
株が充実する前に 、キュウリに無理をさせないようにします。
11- 緑のカーテン
今回はつるの誘引に、キュウリネットを使います。
プランターの四隅に、人の背丈くらいの支柱をさします。
クロスさせて、横に短めの支柱を結束バンドで止めます。
倒れないように、脇にあった柱にも固定しました。
キュウリネットを、たるみが出ないように取り付けます。
園芸用のビニール紐で固定しました。
窓際に緑のカーテンを作る予定です。
真夏の日差しをおさえられます。
12- 害虫発生
今年はキュウリの植え付け直後から、急に寒くなりました。
季節はずれの寒の戻りが1ヶ月以上続きました。
キュウリは寒さに弱いので体力を消耗します。
植え付けから20日ほど、害虫が付いてしまいました。
葉に白い点々があります。
ハダニでしょうか。
虫もいました。
この虫は跳ねます。
トビムシでしょうか。
スリップスのようにも見えます。
葉を食べている頭が黒い、黄緑色の半透明の虫もいます。
エカキムシも発生です。
株が弱ると虫が付きやすくなります。
13- 無農薬の『害虫対策』
大ピンチですが落ち着いて、ひとつひとつ対処していきます。
まだ数が多くない、エカキムシの付いた葉は取りました。
葉の裏に小さい白い卵がたくさんありました。
ハダニだと思います。
粘着力が強すぎないテープでペタペタと残さず取り除きます。
100均のガムテープやマスキングテープは、粘着力が強すぎないのでおすすめです。
卵がかえるサイクルの、10日~2週間ほどはこの作業が必要です。
寒くて成長が悪く、まだ葉の数が少なかったので、1週間ほどで落ちつきました。
予防として水やりをホースの散水に切り替え、葉の裏を中心に洗い流すように『葉水』もする事にしました。
半透明の黄緑色の虫は『ヨトウムシ』の幼虫です。
大食漢なので、見つけしだい捕殺します。
新芽を好んで食べるので、放っておくと摘芯をしたようにキュウリが伸びなくなります。
やはりガムテープで残さず取り除きます。
新芽の葉の間にいますので、葉を開くようにして取り除きました。
続いてトビムシです。
実害は無いと言われる虫ですが、最近は植え付け初期に大発生すると食害があるという報告もあるそうです。
実はアルミホイルでマルチングをする際、加湿になるのではないか?という心配がありました。
好天に恵まれれば、加湿にはならなかったはずです。
トビムシは加湿状態を好むので、マルチングのアルミホイルをいったん取る事にしました。
アルミホイルを取り除き、瓦チップをマルチングで使用してみます。
土に瓦チップが埋もれないようにネットを敷きます。
こちらは鉢底石を入れて最近使っている、みかんや玉ねぎなどを入れるネットです。
排水口ネットでも代用ができます。
ネットの上に瓦チップを乗せて、はみ出たネットをカットしました。
トビムシは加湿で大発生しますので、これでいくらかは違うはずです。
害虫対策が落ち着いたと思った頃、キュウリに食害が発生しました。
キュウリが食べられています。
黒っぽい虫がいました。
カメムシの幼虫でしょうか。
こちらもガムテープでペタペタ取りました。
100均に『ハエ取りテープ』が売り出されていました。
クリップで止めて使ってみます。
反対側は円柱の底部分を指で押して抜いて、やはりクリップで止めました。
かなりベタベタなテープです。
下葉を取ったキュウリの下の方に設置してみましたが、色々な羽虫が付きます。
日差しを避けるように、葉の裏にカマキリがいます。
無農薬は大変な事もありますが、テントウムシやカマキリなどの『益虫』も生き延びて働いてくれます。
14- 『追肥』の仕方
通常ですと、植え付けから2週間ほどで追肥を開始します。
しかし今年は寒さの為成長が悪く、まだ追肥を開始していませんでした。
植え付けから1ヶ月、そろそろ追肥を始めたいと思います。
お弁当用のシリコンカップを、トレーとして使います。
プランターの追肥は少なめに、こまめにします。
シリコンカップにハサミで切れ目を入れます。
これで水が抜けます。
このシリコンカップで直径4.5センチほどです。
ひとつのプランターに、一回10グラムの肥料を与えます。
バランスよく半分の5グラムを、プランターの両端に置きます。
マジックで記しを付けました。
場所は根から一番離れた隅にします。
基準は『2週間に一度』ですが、キュウリの様子を見ながら追肥します。
キュウリは肥料や水が足りないと曲がります。
肥料をプランターにバラまいてもいいのですが、この方法は『肥料が古くなってくると固まってくる』ので分かりやすいです。
キュウリの様子と一緒に見られるので、忘れずにすみます。
15- 『わき芽』が出ない
寒さが落ち着き、キュウリが伸びてきました。
虫に食害された葉も大きくなりました。
しかし全くわき芽が出ません。
キュウリの親づるから出てくるわき芽の事を『子づる』と言います。
成長初期に寒すぎたり、水不足になったりすると、子づるが出ない事があります。
しかしキュウリのメバナは、親づるに2つずつ付いています。
寒かったのでつる丈は伸びていませんが、根はプランター全体にしっかり張っています。
大丈夫そうと判断して、このまま様子を見る事にしました。
16- 節成り型キュウリ
キュウリには種類があります。
実になるメバナが、連続して咲く『節成り型』。
オバナ咲いてから、だんだんメバナがなる『枝成り型(飛び成り型)』の2タイプです。
スーパーキュウリは節成り型のようです。
節成り型は、早い段階からキュウリが収穫できる、初心者向きのキュウリです。
親づるが支柱の高さを越えました。
摘芯をします。
この時点で植え付けから50日たっています。
わき芽が出始めました。
一安心です。
→ミニトマトがつるボケしちゃった!【プランター】家庭菜園3本仕立て
今回使用した道具
- キュウリの苗( スーパーキュウリ)・ホームセンター
- 取っ手付きプランター・100均
- 野菜用土・ホームセンター
- 鉢底石・100均
- 手袋・100均
- 支柱・100均
- ワイヤー入りビニール紐・100均
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- 支柱・100均
- 結束バンド・100均
- つる用ネット・100均
- ガムテープ&マスキングテープ・100均
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- 重し用の石
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