ペパーミントの育て方【種まきでたくさん使える】プランター家庭菜園

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アロマでも人気の『ペパーミント』
種まきをして、プランターで育てました。

お風呂に入れるとリラックス効果があったり、偏頭痛に効いたり、枕元に置くと不眠症に効果があったり、はたまたハーブティーにして便秘に効果があるなど、万能なハーブです。

種まきは簡単で、たくさん収穫ができます。

目次

1-ペパーミントの『種まきの時期』

ペパーミント 種
日本農産種苗 ペパーミント(ハーブ)のタネ

ペパーミントの種です。

発芽温度は15~20度位です。
種まきは、気候の良い『春と秋』にできます。

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2-ペパーミントの種まきの方法

ペパーミントの種の画像

ペパーミントの種は、粉のように細かいです。

風などで飛ばされないように、種まき専用の『セルトレイ』に蒔く事にします。

プラグトレーの画像
カインズ セルトレイ

容器は、底に排水用の切り込みを入れた『卵パック』などでも代用ができます。

種まきの土は、雑菌の入っていない、新しい物を使用します。

バーミキュライトの土の画像
ダイソー バーミキュライト

今回は『バーミキュライト』を使いました。

挿し木用の土の画像
花ごころ さし芽種まきの土

土は種まき専用の物もあります。

シューズボックスの画像
ダイソーのシューズボックス

受け皿には、シューズボックスを使いました。
浅いトレーでしたら、何でも大丈夫です。

セルトレイの画像

セルトレイはハサミでカットをして、受け皿に入れました。

セルトレイに鉢底石はいりません。

土はあらかじめ、『たっぷりの水』で湿らせてから入れます。

バーミキュライトを入れたら、セルトレイを持ち上げてしまわないように注意をします。

サラサラした土ですので、セルトレイの底の穴からこぼれ落ちてしまいます。

水やりを繰り返す事によって、土はだんだん固まってきます。

セルトレイの画像

種をなるべく偏らないように、パラパラとまきます。

ミント類の種は、好光性です。
『好光性(こうこうせい)』とは『芽が出る時に光が必要』な種類の事です。

土はかけないか、ごく薄くかけます。

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3-種まきポットの『置き場所』

発芽までは、1~2週間ほどかかります。

置き場所は、発芽するまでは『直射日光のあたらない、明るい場所』に。
芽が出そろったら、『風通しと日当たりの良い場所』に移動します。

新芽の画像

発芽後すぐに光に当てないと、徒長してしまいます。

『徒長(とちょう)』とは、ひょろひょろと茎が細長く伸びてしまう事です。

茎が弱々しいと倒れてしまったり、病気になりやすくなります。

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4-種まきポットの水やりの仕方

種まきから発芽するまでは、絶対に乾燥させないようにします。
乾燥すると発芽しません。

ペットボトルの画像

特に細かい種は、水やりで流れないように、霧吹きなどで水やりをします。
あるいはトレーに1センチほど水をためて、底面給水をさせます。

底面給水の水は、トレーを傾けて捨てて、毎日入れ替えます。

ジョーロの画像

発芽してからは、水やりの方法を変えます。

ジョーロで水やりをしますが、トレーにたまった水は捨てます。
朝の水やりの水が、夕方までには、だいたい乾いているように調整をします。

夜まで水の量が多すぎると、やはり徒長してしまいます。

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5-種まきの『間引き』のやり方

ペパーミントの画像

種まきから1週間です。
発芽しました。

ペパーミントの画像

さらに3日後、小さな芽が出そろいました。

ペパーミントの画像

発芽率が良すぎて、こみ入っていましたので、『間引き』をしました。

ペパーミントの画像

ペパーミントの画像

発芽から1ヶ月です。
さらに間引きをしました。

隣の芽と『葉が重なったら』間引きをします。
隣り合った芽と芽の距離をとって、バランスよく間引きます。

成長の遅い芽や、虫食いなどのある芽があれば、そちらを抜き取ります。

育ちの良い芽を残して、育ちの悪い芽をとる事を、『間引き(まびき)』と言います。

間引きの時に、隣の残したい芽まで、一緒に取れてしまう時があります。

コキアの画像

難しい場合は、小さなハサミなどでカットをします。

ペパーミントの画像

発芽から40日です。
本葉が出てきています。

最初の双葉の次に出てくる葉を『本葉』と言います。

ペパーミントの画像

発芽から45日です。

セルトレイの『ひとつのボックスに、芽がひとつになる』まで、だんだん間引いていきます。
しっかりした芽を残します。

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6-プランターへ鉢上げをする方法

ペパーミントの画像

発芽から50日です。
本葉が4~5枚になったので、植木鉢に植え替えます。

初めて植木鉢に植える事を、『鉢上げ(はちあげ)』と言います。

ペパーミントの葉を指で少しなでて、良い香りの苗を定植します。
ミント系は交雑しやすいので、苗によって香りに個性があります。

ツンとした香りの、ペパーミントらしい苗を残しました。

植木鉢の画像

ペパーミントは成長が早いので、大きめのプランターを選びました。
通常の長細いプランターでも、管理しやすいと思います。

鉢底石を入れます。
鉢底石は後々の管理が楽なように、ネットに入れてあります。

植木鉢の画像

半分~3分の2ほど、土を入れます。

土の画像
カインズ 野菜の土

土は野菜用の培養土を使いました。

ペパーミントの画像

底から白い根が出ています。

ペパーミントの画像

苗をセルトレイから取り出して、まわりに土を入れます。

ペパーミントの画像

まわりの土を押さえて、苗を安定させました。
その後、たっぷりと水やりをします。

苗と苗の間は、10~15センチほどあけました。

ペパーミントの画像

鉢上げから1ヶ月がたちました。

ペパーミントの画像

さらに10日後、モリモリに育っています。

生育旺盛なので、鉢植えの場合は、毎年植え替えをします。

植え替えや株分けは、気候の良い春か秋にします。

鉢上げ後の置き場所は、『午前中は日があたり』、『日中は直射日光があたらない』明るい日陰に置きます。

真昼の直射日光があたりすぎると、葉が固くなってしまいます。

ペパーミントにも虫が付きます。
鉢上げと同時に『防虫ネット』をかけておくと、その後の管理がとても楽です。

鉢上げをしなかったペパーミントは、収穫した物と同じように使えます。

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7-ペパーミントの『肥料』の与え方

ミントの画像

鉢上げから2週間がたちました。
ランナーという、茎を伸ばし始めました。

肥料は3月~9月位の暖かい成長期の間、2~3ヶ月に1回ほど、株元に少量を与えます。

植え付けの時に、肥料が入っている土を使いましたので、次に与えるのは2~3ヶ月後です。

肥料の画像
ハイポネックス マグァンプK 中粒

決まった肥料はありませんが、緩効性肥料なども便利です。

『緩効性肥料(かんこうせいひりょう)』とは、水やりの度に少しずつ、肥料成分が溶け出す肥料の事です。

追加で与える時は、土の上にばらまいて、表面を軽く土と混ぜておきます。

ペパーミントは肥料を与え過ぎると茂りすぎ、香りも弱くなりますので、控えめに与えます。

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8-ペパーミントの『水やり』の仕方

ペパーミントは乾燥が苦手です。

暖かい成長期の間は、毎朝、植木鉢の底から水があふれ出てくるまで、たっぷりと与えます。

多年草で関東の暖地では、そのまま越冬をします。
寒さには強いですが、霜にはあてないようにします。

冬も乾燥しない程度に、水やりが必要です。
我が家の場合、だいたい2~3日おきに水やりをしています。

夏場は水がお湯にならないように、早朝に水やりをしますが、寒い時期は暖かい日中に水やりをします。

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9-ミントテロに注意

ミント類は地植えにすると、爆発的に増えて、手に負えなくなります。
『ミントテロ』と呼ばれています。

雑草並みに手ごわいので、要注意です。

植木鉢だからといって、安心はできません。
隣にある植木鉢に、ある日突然ミントの苗が出現します。

・近くに植木鉢を置かない
・種ができないように、花を見つけたら摘む
などの注意が必要です。

近くにミントを植えていなくても、ハチなどが花粉を持ってきて交雑します。

たくさん使うから~などと油断をしていると、交雑して『まったく香りの無いミント』が増殖します。

香りに変化を感じたら、定期的に種を購入して、蒔き直すのがおすすめです。

他の植物を駆逐してしまうので、寄せ植えにも向きません。

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10-ペパーミントの『剪定』と『収穫』の方法

ペパーミントは10~15センチほどに育ったら、先端を1センチ位つまみ取って『摘芯(てきしん)』をすると、先分かれして枝数を増やす事ができます。

収穫は伸びたら、適時する事ができます。

株元を10~15センチ位残しておくと、また伸びて収穫が可能になります。

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11-ペパーミントの効果・効能・使い方

ペパーミントは精油を作る事もできますが、収穫した葉をそのまま使う方法が便利です。

ペパーミントの画像

ペパーミントを切って、湯船に入れると、天然の入浴剤になります。

爽やかな香りが広がり、美肌効果があります。

排水口ネット
ダイソー 排水口ネット 35サイズ

葉だけのミントは、排水口ネットなどに入れても、その後の処分が楽です。

お茶パック tea pack
ダイソー お茶パック

お茶パックに入れて、ハーブティーを楽しむ事もできます。

ペパーミントティーは胸焼けや便秘など、胃腸が不調の時におすすめのハーブです。

(※ 妊娠中は使用を控えます)

キッチンで手軽に使いたい場合は、数本を収穫して、花瓶に入れておくと数日持ちます。
水は毎日変えます。

ミントは古くから使われてきた、万能のハーブです。

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ローズマリーの画像

→ローズマリーの育て方【初心者も簡単】ペットボトルの挿し木で増やす方法

今回使用した道具
    • ペパーミントの種:通販
    • ネット:通販
    • 緩効性肥料:通販
    • セルトレイ:ホームセンター
    • プランター:ホームセンター
    • 野菜用の土:ホームセンター
    • バーミキュライト:100均
    • トレー(シューズボックス):100均
    • ペットボトル用スプレーノズル:100均
    • 鉢底石:100均
    • ゴム手袋:100均
    • ハサミ
    • ジョーロ
    • シャベル

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