アロマでも人気の『ペパーミント』
種まきをして、プランターで育てました。
お風呂に入れるとリラックス効果があったり、偏頭痛に効いたり、枕元に置くと不眠症に効果があったり、はたまたハーブティーにして便秘に効果があるなど、万能なハーブです。
種まきは簡単で、たくさん収穫ができます。
目次
- 1- ペパーミントの『種まきの時期』
- 2- ペパーミントの種まきの方法
- 3- 種まきポットの『置き場所』
- 4- 種まきポットの水やりの仕方
- 5- 種まきの『間引き』のやり方
- 6- プランターへ鉢上げをする方法
- 7- ペパーミントの『肥料』の与え方
- 8- ペパーミントの『水やり』の仕方
- 9- ミントテロに注意
- 10- ペパーミントの『剪定』と『収穫』の方法
- 11- ペパーミントの効果・効能・使い方
- 今回使用した道具
1-ペパーミントの『種まきの時期』
ペパーミントの種です。
発芽温度は15~20度位です。
種まきは、気候の良い『春と秋』にできます。
2-ペパーミントの種まきの方法
ペパーミントの種は、粉のように細かいです。
風などで飛ばされないように、種まき専用の『セルトレイ』に蒔く事にします。
容器は、底に排水用の切り込みを入れた『卵パック』などでも代用ができます。
種まきの土は、雑菌の入っていない、新しい物を使用します。
今回は『バーミキュライト』を使いました。
土は種まき専用の物もあります。
受け皿には、シューズボックスを使いました。
浅いトレーでしたら、何でも大丈夫です。
セルトレイはハサミでカットをして、受け皿に入れました。
セルトレイに鉢底石はいりません。
土はあらかじめ、『たっぷりの水』で湿らせてから入れます。
バーミキュライトを入れたら、セルトレイを持ち上げてしまわないように注意をします。
サラサラした土ですので、セルトレイの底の穴からこぼれ落ちてしまいます。
水やりを繰り返す事によって、土はだんだん固まってきます。
種をなるべく偏らないように、パラパラとまきます。
ミント類の種は、好光性です。
『好光性(こうこうせい)』とは『芽が出る時に光が必要』な種類の事です。
土はかけないか、ごく薄くかけます。
3-種まきポットの『置き場所』
発芽までは、1~2週間ほどかかります。
置き場所は、発芽するまでは『直射日光のあたらない、明るい場所』に。
芽が出そろったら、『風通しと日当たりの良い場所』に移動します。
発芽後すぐに光に当てないと、徒長してしまいます。
『徒長(とちょう)』とは、ひょろひょろと茎が細長く伸びてしまう事です。
茎が弱々しいと倒れてしまったり、病気になりやすくなります。
4-種まきポットの水やりの仕方
種まきから発芽するまでは、絶対に乾燥させないようにします。
乾燥すると発芽しません。
特に細かい種は、水やりで流れないように、霧吹きなどで水やりをします。
あるいはトレーに1センチほど水をためて、底面給水をさせます。
底面給水の水は、トレーを傾けて捨てて、毎日入れ替えます。
発芽してからは、水やりの方法を変えます。
ジョーロで水やりをしますが、トレーにたまった水は捨てます。
朝の水やりの水が、夕方までには、だいたい乾いているように調整をします。
夜まで水の量が多すぎると、やはり徒長してしまいます。
5-種まきの『間引き』のやり方
種まきから1週間です。
発芽しました。
さらに3日後、小さな芽が出そろいました。
発芽率が良すぎて、こみ入っていましたので、『間引き』をしました。
↓
発芽から1ヶ月です。
さらに間引きをしました。
隣の芽と『葉が重なったら』間引きをします。
隣り合った芽と芽の距離をとって、バランスよく間引きます。
成長の遅い芽や、虫食いなどのある芽があれば、そちらを抜き取ります。
育ちの良い芽を残して、育ちの悪い芽をとる事を、『間引き(まびき)』と言います。
間引きの時に、隣の残したい芽まで、一緒に取れてしまう時があります。
難しい場合は、小さなハサミなどでカットをします。
発芽から40日です。
本葉が出てきています。
最初の双葉の次に出てくる葉を『本葉』と言います。
発芽から45日です。
セルトレイの『ひとつのボックスに、芽がひとつになる』まで、だんだん間引いていきます。
しっかりした芽を残します。
6-プランターへ鉢上げをする方法
発芽から50日です。
本葉が4~5枚になったので、植木鉢に植え替えます。
初めて植木鉢に植える事を、『鉢上げ(はちあげ)』と言います。
ペパーミントの葉を指で少しなでて、良い香りの苗を定植します。
ミント系は交雑しやすいので、苗によって香りに個性があります。
ツンとした香りの、ペパーミントらしい苗を残しました。
ペパーミントは成長が早いので、大きめのプランターを選びました。
通常の長細いプランターでも、管理しやすいと思います。
鉢底石を入れます。
鉢底石は後々の管理が楽なように、ネットに入れてあります。
半分~3分の2ほど、土を入れます。
土は野菜用の培養土を使いました。
底から白い根が出ています。
苗をセルトレイから取り出して、まわりに土を入れます。
まわりの土を押さえて、苗を安定させました。
その後、たっぷりと水やりをします。
苗と苗の間は、10~15センチほどあけました。
鉢上げから1ヶ月がたちました。
さらに10日後、モリモリに育っています。
生育旺盛なので、鉢植えの場合は、毎年植え替えをします。
植え替えや株分けは、気候の良い春か秋にします。
鉢上げ後の置き場所は、『午前中は日があたり』、『日中は直射日光があたらない』明るい日陰に置きます。
真昼の直射日光があたりすぎると、葉が固くなってしまいます。
ペパーミントにも虫が付きます。
鉢上げと同時に『防虫ネット』をかけておくと、その後の管理がとても楽です。
鉢上げをしなかったペパーミントは、収穫した物と同じように使えます。
7-ペパーミントの『肥料』の与え方
鉢上げから2週間がたちました。
ランナーという、茎を伸ばし始めました。
肥料は3月~9月位の暖かい成長期の間、2~3ヶ月に1回ほど、株元に少量を与えます。
植え付けの時に、肥料が入っている土を使いましたので、次に与えるのは2~3ヶ月後です。
決まった肥料はありませんが、緩効性肥料なども便利です。
『緩効性肥料(かんこうせいひりょう)』とは、水やりの度に少しずつ、肥料成分が溶け出す肥料の事です。
追加で与える時は、土の上にばらまいて、表面を軽く土と混ぜておきます。
ペパーミントは肥料を与え過ぎると茂りすぎ、香りも弱くなりますので、控えめに与えます。
8-ペパーミントの『水やり』の仕方
ペパーミントは乾燥が苦手です。
暖かい成長期の間は、毎朝、植木鉢の底から水があふれ出てくるまで、たっぷりと与えます。
多年草で関東の暖地では、そのまま越冬をします。
寒さには強いですが、霜にはあてないようにします。
冬も乾燥しない程度に、水やりが必要です。
我が家の場合、だいたい2~3日おきに水やりをしています。
夏場は水がお湯にならないように、早朝に水やりをしますが、寒い時期は暖かい日中に水やりをします。
9-ミントテロに注意
ミント類は地植えにすると、爆発的に増えて、手に負えなくなります。
『ミントテロ』と呼ばれています。
雑草並みに手ごわいので、要注意です。
植木鉢だからといって、安心はできません。
隣にある植木鉢に、ある日突然ミントの苗が出現します。
・近くに植木鉢を置かない
・種ができないように、花を見つけたら摘む
などの注意が必要です。
近くにミントを植えていなくても、ハチなどが花粉を持ってきて交雑します。
たくさん使うから~などと油断をしていると、交雑して『まったく香りの無いミント』が増殖します。
香りに変化を感じたら、定期的に種を購入して、蒔き直すのがおすすめです。
他の植物を駆逐してしまうので、寄せ植えにも向きません。
10-ペパーミントの『剪定』と『収穫』の方法
ペパーミントは10~15センチほどに育ったら、先端を1センチ位つまみ取って『摘芯(てきしん)』をすると、先分かれして枝数を増やす事ができます。
収穫は伸びたら、適時する事ができます。
株元を10~15センチ位残しておくと、また伸びて収穫が可能になります。
11-ペパーミントの効果・効能・使い方
ペパーミントは精油を作る事もできますが、収穫した葉をそのまま使う方法が便利です。
ペパーミントを切って、湯船に入れると、天然の入浴剤になります。
爽やかな香りが広がり、美肌効果があります。
葉だけのミントは、排水口ネットなどに入れても、その後の処分が楽です。
お茶パックに入れて、ハーブティーを楽しむ事もできます。
ペパーミントティーは胸焼けや便秘など、胃腸が不調の時におすすめのハーブです。
(※ 妊娠中は使用を控えます)
キッチンで手軽に使いたい場合は、数本を収穫して、花瓶に入れておくと数日持ちます。
水は毎日変えます。
ミントは古くから使われてきた、万能のハーブです。
→ローズマリーの育て方【初心者も簡単】ペットボトルの挿し木で増やす方法
今回使用した道具
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- ペパーミントの種:通販
- ネット:通販
- 緩効性肥料:通販
- セルトレイ:ホームセンター
- プランター:ホームセンター
- 野菜用の土:ホームセンター
- バーミキュライト:100均
- トレー(シューズボックス):100均
- ペットボトル用スプレーノズル:100均
- 鉢底石:100均
- ゴム手袋:100均
- ハサミ
- ジョーロ
- シャベル