ローズマリーの育て方【初心者も簡単】ペットボトルの挿し木で増やす方法

Pocket

ローズマリーは、暑さにも寒さにも強い、庭木に人気の低木です。
初心者にも育てやすい、丈夫なハーブです。

挿し木は気候の良い、『春と秋』が適期です。

今回はペットボトルで、簡単な『挿し木』をしました。

その後、挿し木苗を『冬越し』させて『鉢増し』をし、枝数を増やす為に『剪定』もしました。

挿し木~地植えが可能になるまでの、約1年半の栽培記録です。

目次

1-ローズマリーの育て方

爽快感のある良い香りがする『ハーブ』として、使い道がたくさんある『ローズマリー』。

ローズマリーの画像

『立ち性(たちせい)』の、普通の樹木のような形のローズマリーと、『匍匐性(ほふくせい)』の、地をはうように広がるローズマリーがあります。

ローズマリーの花の画像

『常緑』の『低木』で、種類にもよりますが、冬~春に花が咲きます。

花色も色々ですが、白や青系の花が多いです。

地植えにすれば、水やりや肥料の手間もほとんど無い、丈夫で育てやすいハーブです。

暑さにも強く、耐寒性もあります。
関東などの暖地では、普通に冬越しが可能です。

ローズマリーは『水はけの良い、日なた』で育てます。

大きくなったローズマリーは移植が困難なので、地植えをする場合は、場所を慎重に選びます。

香りを生かして消臭剤として使用したり、香辛料のように、肉料理に入れたりする事もできます。

一本あると、とても便利なハーブです。

ローズマリーの木質化した茎の画像

数年たったローズマリーは、根元が木質化してきます。

木質化した場所からは新芽が出にくいので、定期的に挿し木などで、更新をしておくと安心です。

ページ上↑

ページ下↓

2-『挿し穂』の作り方

今回は『ペットボトル』で、簡単な『挿し木』をします。

ローズマリーの画像

夏越しの為に、梅雨前に剪定した、ローズマリーの枝です。

挿し木には『新しく伸びた枝』で、『ある程度しっかりした部分』を使います。

ローズマリーの画像

枝は切ったらすぐに、水を吸わせておきます。

乾燥させてしまうと、発根率が下がります。

まず『挿し穂(さしほ)』という、『挿し木』をする為の枝を作ります。

ローズマリーの画像

『10センチくらい』に枝を切ります。

ローズマリーの画像

下の方の葉は、指でしごいて取ります。

取った葉はハーブとして使えます。

ローズマリーの画像

消毒をしたカッターなどで、切り口をななめに切ります。

組織がつぶれてしまうので、ハサミは不向きです。

ローズマリーの画像

そしてまた、すぐに水につけておきます。

ページ上↑

ページ下↓

3-『ペットボトル』で挿し木をする方法

ペットボトルの画像

挿し木をする容器を、ペットボトルで作ります。

カッターで半分に切りました。

ペットボトルの画像

キャップにキリで『水抜き用』の穴を開けます。

ペットボトルの画像

飲み口を逆さまにして、重ねて使用します。

ペットボトルの画像

受け皿になる底部分に、『切り込みを何ヶ所か』入れておきます。

飲み口部分を重ねた時に、安定するようにする為です。

『逆さまにした飲み口部分』には土を入れて、『あらかじめ水で』湿らせておきます。

挿し木用の土の画像

今回は、挿し木専用の土を使用しました。

赤玉土なども使用できます。

ルートンの画像
発紺促進剤 ルートン

使わなくても大丈夫ですが、念のために発根促進剤を使用します。

ローズマリーの画像

挿し穂の切り口に、発根促進剤の粉をつけます。

ローズマリーの画像

水で濡れているので、よくつきます。

ローズマリーの画像

それを用意した、ペットボトルにさします。

一度割りばしなどで穴をあけて、そこに差し込むようにします。

ローズマリーの画像

ローズマリーの『挿し木』ができました。

ページ上↑

ページ下↓

4-挿し木の『水やり』の仕方

ジョーロの画像

挿し木の鉢には、『毎朝』必ず水やりをします。

ペットボトルの画像

受け皿に水をためて、底面吸水をさせる事もできます。
その場合もなるべく毎日、水を交換します。

底部分が2センチほど水に浸かっていれば、水を吸い上げます。
水没させないように、気を付けます。

ページ上↑

ページ下↓

5-『挿し穂』の置き場所

挿し穂の置き場所は、直射日光の当たらない、明るい場所にします。

ローズマリーの画像

挿し木をしてから、約2か月がたちました。

ローズマリーの画像ローズマリー 挿し木

挿し木をした3本の内、1本は枯れてしまいました。
他の2本からは、新芽が出てきました。

無事に発根してくれているようです。

ページ上↑

ページ下↓

6-挿し木苗の『植え替え』方法

植木鉢に初めて植え替える事を、『鉢上げ(はちあげ)』と言います。

植え替えは春か秋の、過ごしやすい時期に行います。

植木鉢の画像
ダイソー 植木鉢

小さめの植木鉢を用意しました。

苗に対して植木鉢が大きすぎると、根ぐされしやすくなります。

土の量が多いと、乾燥するまでに時間がかかるからです。

土の画像
カインズ 花の土

土は花用の培養土を使いました。

土の画像
カインズ サボテン・多肉植物の土 3L

ローズマリーは『水はけの良い土』を好むので、そこに2割ほど軽石の入っている、サボテン用の土を混ぜます。
今回は手元にあった土を利用しました。

腐葉土や軽石などを混ぜても、水はけが良くなります。

ただし、鹿沼土などの酸性の土は使いません。
ローズマリーは酸性を嫌います。

今回はベースに肥料入りの土を使ったので、更には肥料は混ぜません。

ローズマリーは、あまり肥料を必要としません。
肥料の与えすぎに注意します。

鉢底石の画像
ダイソー 鉢底石

水はけを良くする為に、植木鉢に鉢底石を入れます。

植木鉢が小さいので、小さめの石を選んで、1センチほど入れます。

土の画像

その上に、土を半分ほど入れます。

ローズマリーの画像

ペットボトルを逆さまにして開けると、根がたくさん出ていました。

ローズマリーは移植を嫌うので、なるべく根に触らないように気をつけます。

挿し木の専用土はサラサラ落ちて、根が痛みにくいです。

ローズマリーの画像

ローズマリーを中央に置いて、周りにそっと土を入れます。

土を入れたら、植木鉢全体を『トントンと軽く床に叩きつけるようにして』土を固めます。

ローズマリーの画像

鉢上げができました。
最後にたっぷりと水を与えます。

鉢上げをしたら『一週間ほど』は、直射日光の当たらない、明るい場所に置きます。
その後は屋外の日なたで育てます。

ページ上↑

ページ下↓

7-『乾燥を好む植物』の水やりの方法

水やりは『成長期の夏は、多め』に、『あまり成長しない冬は、乾燥ぎみ』にします。

ローズマリーは基本的に『乾燥ぎみ』を好みます。

乾燥ぎみを好むというのは、水やりの『水の量を少なくする』という意味ではありません。

水やりをした日から、次に水やりをする日までの、『間隔を長くする』という意味です。

ジョーロの画像

水やりの際は、植木鉢の底から水が出てくるまで『たっぷりと』水を与えます。

水やりは『株元』の土の部分に、そっと与えます。

暑い時期や強風が吹いた時は、乾燥しやすいので、注意が必要です。

便利な方法は、水やりの前に『植木鉢を持ち上げて』重さを覚えます。

水が不足していると、植木鉢がとても軽いです。
重さがある時は、水やりを見送ります。

冬場は植木鉢が軽くなってから、1日ほど待った位で水やりをします。

また、苗が小さいうちは水切れに弱いので、少し気を付けて育てます。

ローズマリーは葉がしおれにくいので、水切れに気付きづらいです。

ページ上↑

ページ下↓

8-植木鉢のサイズを大きくする『鉢増し』

挿し木から一年がたち、無事に冬越しができましたので、植え替えをしたいと思います。

ひとまわり~ふたまわり、大きい植木鉢に植え替える事を、『鉢増し(はちまし)』と言います。

植木鉢の画像
ダイソー 丸鉢5号 2個セット

一回り大きい植木鉢です。

植木鉢の画像

植木鉢に鉢底石を入れます。
鉢底石は後で管理がしやすいように、ネットに入れてあります。

排水口ネットの画像
ダイソー 排水口ネット 40サイズ

ネットは排水口ネットなどが使えます。

植木鉢の画像

元の植木鉢の底からは、ローズマリーの根が、出てしまっています。
少し植え替え時期が、遅かったようです。

茎を指ではさんで、植木鉢を軽く叩いて取り外します。

ローズマリーの画像

びっしりと根が回ってしまっていました。

今回は、梅雨直前の植え替えでした。
春先に植え替えをしておくべきでした。

ローズマリーの画像

この場合、根にあまり触らないように、そのまま植木鉢の中央にそっと置きます。
鉢底石が少しついたままですが、仕方がありません。

ローズマリーは根が痛むのを、とても嫌います。

まわりに土を入れていきます。
土は最初に使った花用の培養土に、手元にあった腐葉土を3割ほど混ぜました。

ローズマリーの画像

株元の土を押さえて、安定させます。
その後に、たっぷりと水やりをしました。

ページ上↑

ページ下↓

9-ローズマリーの剪定と収穫のやり方

鉢増しをして2週間ほどたったら、枝数を増やす為に、摘芯をします。

成長を促す為に、先端を切る事を『摘芯(てきしん)=ピンチ』と言います。

また、伸びすぎた全体の形を整えたり、込み入った枝を切って、風通しを良くしたりする事を、『剪定(せんてい)』と言います。

摘芯は、植え替えで調子を崩しているようでしたら、行いません。

暖かい成長期に、調子が良いようでしたら、新芽が伸びてきます。

ローズマリーの画像

株元の少し上、だいたい葉の部分を5~6センチくらい残して、摘芯をします。

ローズマリーの画像

切った場所から『枝分かれ』するはずです。

ローズマリーの剪定時期は、梅雨前と秋です。

剪定以外の収穫は、数本ずつであれば一年中できます。

まだ小さいうちは枯れてしまう事があるので、あまり刈り込まないように気を付けます。

基本的に剪定をする枝は、昨年の古い枝です。
これには花が咲きません。

枝の付け根から、下の方の葉の部分を、『4~5センチほど残して』切ります。

ローズマリーを真上から見て、中心部分の『風通しが悪そうな』、込み入った場所があれば、元から切り落とします。

下に落ちた『葉や茎』は、病気の元になるので取り除きます。

ローズマリーの画像

摘芯から1ヶ月半がたちました。
わき芽が少し伸びてきました。

ローズマリーの画像

その後、夏になり成長してきました。

ローズマリーの画像

秋になりました。

元の枝もだいぶ太くなって、大きく育ちました。

もう一回り大きな植木鉢に植え替えるか、そろそろ地植えにしてもいいと思います。

地植えは害虫が多い場所でしたら、あと半年くらい大きく育ててからの方が安心です。

ピンチハンガーの画像
ダイソー ステンレスハンガー(8ピンチ、丸型)

収穫したローズマリーはそのままでも使えますが、乾燥させておくとドライハーブとして保存ができます。

ローズマリーを乾燥させている画像

かわいいピンチハンガーなどに干しておくと、乾燥させる姿も楽しめます。

ページ上↑

ビオラの画像

→ビオラをたくさん育てたい【秋の種まき】初心者も簡単プランター栽培

今回使用した道具
  • ローズマリーの枝
  • 挿し芽種まきの土:通販
  • 花用培養土:ホームセンター
  • サボテン用の土や腐葉土や軽石など:通販やホームセンター
  • 発根促進剤:通販
  • 鉢底石:100均
  • 排水口ネット:100均
  • 植木鉢:100均
  • 手袋:100均
  • ペットボトル:再利用
  • キリ
  • ジョーロ
  • シャベル
  • ハサミ
  • カッター
  • 花瓶

ページ上↑

賃貸でもおしゃれにしたい!築40年の賃貸一軒家を住みやすくDIY

Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です