ビオラやパンジーは、涼しくなってきた『秋に種まき』をします。
丈夫で手が掛からず、初心者でも育てやすい植物です。
ビオラの種まきをして、プランターで育てました。
種まきから育てると、たくさんのビオラを楽しむ事ができます。
秋に種まきをしてから年末に開花し、お手入れで切り戻し、翌年の春に満開になるまでの栽培記録です。
目次
- 1- ビオラやパンジーの『種まき』のやり方
- 2- 種まきの『水やり』の仕方と『置き場所』
- 3- 種まきの『間引き』のやり方
- 4- ビオラの『肥料』の与え方
- 5- 植木鉢へ『植え替える』方法
- 6- ビオラの『花殻摘み』お手入れ方法
- 今回使用した道具
1-ビオラやパンジーの『種まき』のやり方
ビオラの種、『ソルベバナナクリーム』です。
ビオラとパンジーは、同じ仲間の植物です。
花が大型のものをパンジー、小型の花をビオラと呼んでいました。
しかし、今では品種がたくさんあり、見分けが難しくなっています。
ビオラの種は細かいです。
発芽温度は20度ほどなので、関東の暖地では9月頃に種まきをします。
今回は、ジフィーポットに種まきをしました。
容器のまま植え付けができる、種まき用の入れ物です。
他には底にカッターなどで、水抜き用の切れ込みを入れた、卵パックなどでも代用ができます。
ビオラはたいへん丈夫ですので、植える場所が決まっていれば、地面に直接種まきも可能です。
トレーは『シューズボックスのフタ』を使いました。
浅いトレーでしたら、何でも大丈夫です。
あらかじめ湿らせた土を、ジフィーポットに入れていきます。
土は今回は、バーミキュライトを使用しました。
小粒の赤玉土や、種まき用の土なども使えます。
ひとつのポットに2~3粒ずつ、種まきをしました。
なるべく重ならないように、気をつけます。
種がかくれる程度に、薄く土をかぶせます。
その後、細かい種が流れないように気をつけながら、水やりをします。
2-種まきの『水やり』の仕方と『置き場所』
種まきをした土は、発芽するまでは、絶対に乾燥させないようにします。
乾燥すると、発芽しません。
水やりは『毎朝』します。
水やりでトレーにたまった水は、捨てないようにします。
置き場所は直射日光の当たらない、明るい場所です。
12日め、ビオラが発芽しました。
発芽したら水やりの仕方を変えます。
毎朝水やりはしますが、トレーの水は捨てて『夕方までには土がだいたい乾いている』ようにします。
置き場所も『風通しの良い日なた』に移動します。
すぐに日光に当てなかったり、水やりの水が、夜になっても多すぎたりすると、『徒長』してしまいます。
茎がひょろひょろと、細長く伸びてしまう事を『徒長(とちょう)』と言います。
徒長した苗は頭でっかちで倒れやすく、病害虫にも弱いので、注意をするポイントです。
3-種まきの『間引き』のやり方
発芽して9日めです。
さらに10日がたちました。
発芽から24日めです。
葉が重なってきました。
重なった部分を、間引きしました。
成長の良い芽を残して、もう一方の芽をつみ取る事を、『間引き(まびき)』と言います。
間引きをする芽の基準は
・茎が細長い
・茎が曲がっている
・葉の色が薄い
・葉の形がおかしい
・葉に虫食いがある
などです。
ビオラは丈夫なので、どちらの芽も同じような事が多いです。
その場合は、芽と芽の距離が空くように、バランスをとって間引きます。
指先でつまんで取りますが、難しい場合は、小さなハサミでカットします。
ハサミは消毒した物を使います。
間引きは、隣りあう『葉と葉が、重なった』タイミングで行います。
最終的に、ひとつのジフィーポットに、苗がひとつになるまで繰り返します。
4-ビオラの『肥料』の与え方
発芽から44日め。
本葉がだいぶ展開してきました。
最初の『双葉(ふたば)』の次に生えてくる葉を、『本葉(ほんば)』と言います。
本葉が出たら、薄めの液体肥料を与えます。
量は通常の半分以下です。
通常500ミリリットルのペットボトルで、キャップ20分の1杯です。
その半分ですと、本当にわずかで、ひとたらし程です。
肥料は迷ったら、薄めに与えて様子を見ます。
後で追加をするのは簡単ですが、除去をするのは困難だからです。
肥料が多いと虫がつきやすかったり、小さな苗は枯れてしまったりします。
液肥(=液体肥料)を与える方法は、まずたっぷりと水やりをします。
水やりの水が浸透してから、改めて与えます。
葉が重なっていますので、さらに間引きをしました。
5-植木鉢へ『植え替える』方法
発芽から2ヶ月がたちました。
本葉が5~6枚になりました。
鉢上げをしたいと思います。
初めて植木鉢に植える事を、『鉢上げ(はちあげ)』と言います。
植木鉢に鉢底石を入れます。
後々の管理が楽なように、ネットに入れてあります。
みかんや玉ねぎが入っているネットと同じ物です。
他には排水口ネットなども使えます。
鉢底石の上に、半分ほど土を入れます。
土は花用の土を使用しました。
ジフィーポットの土の高さが、最終的に植木鉢に入れる土の高さになるように調整します。
余分なジフィーポットをカットします。
苗の周りに土をいれます。
まわりの土を手のひらで軽く押さえて、苗を安定させます。
最後にたっぷりと、水やりをしました。
植木鉢に植える場合は、土の位置をフチから少し下げます。
ウォータースペースと言って、水やりの時にわずかの間、水がたまる場所になります。
プランターに植える場合は、株間を10センチほど開けて、植え付けます。
植物の苗の事を『株(かぶ)』と呼びます。
植え付けた『株と株の距離』の事を、『株間(かぶま)』と言います。
通常、植え替えてから3~4日は、毎朝水やりをしながら、明るい日陰で休ませます。
そしてその後は『日当たり』の良い場所で育てます。
今回はジフィーポットで、既に根が張っていますので、すぐに日なたで育てました。
鉢上げ後の水やりは、植木鉢の土が乾いたら、たっぷりと与えるようにします。
たっぷりの基準は、『植木鉢の底から水があふれ出てくるまで』です。
つぼみがつき始めました。
2週間後、花が咲き始めました。
種まきが早ければ、年末までには開花します。
6-ビオラの『花殻摘み』お手入れ方法
ビオラは咲き始めると、次々に花が咲き続けます。
花が咲いて少しすると、まわりが痛んできます。
痛んだ花の付け根の葉に、新芽が出ています。
新芽は摘み取らないように、新芽の1センチほど上で切ります。
指先で簡単につみ取れます。
花殻つみをする事によって、次の花がたくさん咲きます。
花は翌年の梅雨前くらいまで、長く楽しめます。
翌年の春、庭が花たちで、いっぱいになりました。
→スイートアリッサム【秋の種まきと育て方】夏越しするスーパーアリッサム栽培記録
今回使用した道具
- ビオラの種:タキイ種苗 ビオラF1 ソルベバナナクリーム→通販
- ジフィーポット:サカタのタネ丸型8センチ→通販
- ハイポネックス液体肥料→通販
- ネット→通販
- トレー:シューズボックス→100均
- バーミキュライト→100均
- 鉢底石→100均
- 植木鉢→100均
- 花用培養土→ホームセンター
- 使い捨てスプーン
- シャベル
- ジョーロ
- ハサミ