オシャレな白やピンクの斑が入る、つる性植物の『ハツユキカズラ』。
半日陰でも育つ、丈夫で『初心者にも育てやすい』カラーリーフです。
春と秋が植え替え時期ですので、『株分け』をして、手作りのトレリスに仕立ててみました。
目次
- 1- ハツユキカズラの育て方
- 2- ハツユキカズラの元気が無い原因
- 3-『株分け』の方法
- 4- 半日陰のシェードガーデン
- 5-『水やり』の仕方
- 6-『肥料』の与え方
- 7- ハツユキカズラの『増やし方』
- 8-『開花時期』と『剪定時期』
- 今回使用した道具
1-ハツユキカズラの育て方
ハツユキカズラは、常緑のつる性植物です。
カラーリーフで、伸びた新しい葉が、白やピンクの『斑入り(ふいり)』になります。
暑さには強く、関東などの暖地では、普通に冬越しもできます。
地植えにすれば、基本的に水やりも必要なく、肥料の手間もあまり掛からない、丈夫な植物です。
草花との寄せ植えや、つるを垂らしてハンギング仕立てにしたり、グランドカバーにする事もできます。
フェンスやブロック塀にはわせたりしても、斑が美しいです。
2-ハツユキカズラの元気が無い原因
鉢植えのハツユキカズラです。
↓
定植をしてから一年が過ぎ、最近はあまり元気がありません。
ハツユキカズラは根の生育が良いので、『根詰まり』を起こしているようです。
こうなると剪定をしても、キレイな斑の色が出なくなります。
『植木鉢の底から、根が出てしまっている』状態も、根詰まりのサインです。
3-『株分け』の方法
ハツユキカズラの『株分け』をしたいと思います。
『植え替え時期』は、春か秋の過ごしやすい季節です。
植木鉢を逆さまにして、ハツユキカズラを取り出します。
根鉢をくずして、ふたつに株分けをしました。
根が太く繋がっている場所は、消毒したハサミでカットします。
黒い根があれば、切って取り除きます。
植木鉢は6号のサイズを用意しました。
植木鉢に鉢底石を入れます。
鉢底石は、後々の管理が楽なように、ネットに入れてあります。
ネットは排水口ネットなどが使えます。
鉢底石の上に、土を半分くらい入れます。
土は花用の培養土を使いました。
地植えにする場合も、水はけの悪い場所は避けます。
株分けしたハツユキカズラの周りに、土を入れます。
全体的に『周りに余裕があるサイズ』の植木鉢にします。
上から軽く押さえて、安定させます。
最後に植木鉢の底から『水があふれ出てくる』まで、たっぷりと水やりをしました。
4-半日陰のシェードガーデン
ハツユキカズラは日なたか、明るい半日陰で育てます。
あまりに暗い日陰では、斑の色が出なくなってしまいます。
日なたの場合、真夏の直射日光で『葉焼け』をおこす事があります。
西日の当たらない、『明るい半日陰』で育てると、手間が掛かりません。
『斑(ふ)』は新芽の時はピンクで、だんだん白くなり、最終的に緑に変わります。
寒くなる時期は、紅葉も楽しめます。
5-『水やり』の仕方
水やりは『鉢植え』の場合は、土が乾燥しはじめたら、たっぷりと与えます。
『地植え』の場合は、乾燥が続いた時だけ気をつければ、特に必要ありません。
乾燥しすぎると落葉するので、水切れに注意します。
6-『肥料』の与え方
肥料は『真夏と真冬を除いた』、成長期に与えます。
植え替えで、肥料入りの土を使った場合は、更には必要ありません。
植え替えから数ヶ月がたって、追加で与える場合は、緩効性肥料などが便利です。
水やりの度に、少しずつ肥料成分が溶けだす肥料の事を『緩効性肥料(かんこうせいひりょう)』と言います。
その場合は、規定量を土の上にばらまいて、表面を土と軽く混ぜておきます。
今回使った6号(直径18センチ)の植木鉢ですと、大さじで軽く一杯ほどです。
2週間に一度ほど、水で薄めた液体肥料を与える方法もあります。
同じくこの植木鉢ですと、1リットルの水で、肥料のキャップ20分の1杯を薄めます。
『液肥=液体肥料』は、一度水やりをたっぷりして、水分を行き渡らせてから、改めて与えます。
肥料はまとめて与えようとせず、成長のスピードなどの様子を見ながら、少しずつ与えます。
また、あまり成長しない『真夏と真冬』は、肥料は必要ありません。
時期が微妙な時は、後残りしづらい液肥がおすすめです。
通常の半分くらいに、薄めて使います。
肥料が多すぎると、根が焼けて弱ってしまったり、害虫を呼んでしまったりします。
7-ハツユキカズラの『増やし方』
ハツユキカズラは、挿し木などで増やす事ができます。
簡単なのは、伸びたつるに軽く土をかけておいて、根が出た部分をカットして増やす『とり木』が便利です。
土に接したつるから、根が出ている事もあるので、それを利用する事もできます。
8-『開花時期』と『剪定時期』
ハツユキカズラの花が咲くのは5月~6月頃です。
白い花が咲きます。
花が終わったら剪定をし、その後の夏に伸びたつるに、来年にまた花が咲きます。
花後の剪定の仕方は、株元からつるを5センチほど残して、全てカットします。
また伸びすぎたら、適時切り戻して剪定をします。
剪定をする事によって、そこから新芽が出てきます。
新しい葉が出るので、きれいな斑入りの葉を楽しめます。
病気の原因にもなるので、『風通しが良い』ように仕立てます。
剪定の仕方は、それほど考えすぎなくても大丈夫です。
花を咲かせたい場合は、花後の剪定だけにします。
たまに、全体が『真緑だけの新芽』が伸びる事があります。
先祖返りで斑無しになってしまうので、枝の付け根からカットしておきます。
剪定の後に伸びたつるです。
手作りのトレリスで、仕立ててみました(*^_^*)
今回使用した道具
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- ハツユキカズラの苗:ホームセンター
- 花用培養土:ホームセンター
- 緩効性肥料:通販
- 液体肥料:通販
- ゴム手袋:100均
- 養生シート:100均
- 鉢底石:100均
- 排水口ネット:100均
- 植木鉢:100均
- 園芸支柱:100均
- ジョーロ
- シャベル
- ハサミ