雑草対策グランドカバー【クラピアK7】人工芝生の代わりに植えてみた

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雑草対策でグランドカバーになる、スーパーイワダレソウ『クラピア』

耐寒性、耐病性ともにアップしたという、新品種『クラピアK7』を購入しました。

ひと株がワンシーズンでどのくらい広がるか試してみました。

【追記】
→『クラピアの冬の状態』と、クラピアが広がる様子の『定点観測』を追加で記載しました。

目次

1-『雑草対策』で人工芝

雑草対策で、庭の駐車場に人工芝を敷きました。

駐車場の画像
→雑草対策DIY駐車場を【100均のリアル人工芝】でグランドカバー

人工芝にして良かったと思っています。
お手入れは人工芝の継ぎ目から、たまに生えてくる雑草を抜く程度でとても楽です。

ただ、花壇の中は雑草が生えます。
花壇とのさかいめや、複雑な石と石の間なども雑草が生えます。

ここには『グランドカバー』の植物の方が、向いているような気がします。

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2-庭の『グランドカバープランツ』

『グランドカバー』とは『雑草防止』や『泥はね防止』『土の流出防止』、さらに『美観も良くする』ために植物を植える事です。

色々あるグランドカバーの植物を探している時に出会った、スーパーイワダレソウ『クラピア』。

クラピアの改良種『K7』を、通販で購入してみる事にしました。

クラピアは今のところ、『通信販売』が主な販売場所です。

ホームセンターなどでは取り扱っていません。

クラピア
日光種苗 スーパーイワダレソウ クラピアk7(白花) 9cmポット苗

届いたスーパーイワダレソウ『クラピアK7』です。
苗にはひとつ、小さな花が咲いていました。

ひと株は手のひらに乗る位のサイズです。

ジョーロの画像

クラピアが届いたら、まず明るい日影に置いて、水やりをたっぷりします。

クラピアK7は『クラピアS1』という国内在来種を交配した、白い花で成長の早いクラピアを、さらに改良した品種です。

葉っぱの色が濃く、耐寒性と耐病性が向上しているそうです。
また花の背丈が低く、花の数そのものも少ない種類です。

花が多いと、ハチなどもたくさんやってきますので注意が必要です。

目的がグランドカバーですので、花数が少ないと茶色くなる『花がら摘み』の手間も少なくて助かります。

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3-クラピアの『種類』

K7以前のクラピアも、それぞれ別の魅力があります。

クラピアの画像

◆S1
成長が早い
花は白

◆S2
花が多い
紫系ピンクの花→花も楽しみたい人向き

◆K5
耐寒性と耐病性がある
花が少ない
薄いピンクの花

◆K7
S1の改良種→S1より草丈がやや高い
花が少ない
花の背丈が低い
耐寒性はK5と同じ位
耐病性が向上
白い花

Kシリーズができた事で、今後Sシリーズは販売しないそうです。

クラピアの画像

K7は『草丈がやや高い』種類です。
つまり日陰を作るので、雑草抑制効果が高まっています。

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4-クラピアを『植える時期』

クラピアは『春から秋』の暖かい時期が成長期&植え替え時期です。

成長が止まる寒い季節は、根を張る時間が無いので枯れる危険性があります。

つまり『暖かくなった春』が植え替えの、一番のおすすめ時期です。

まずプランターで育ててから、定植する事にします。

いきなり植えてもいいのですが、定植場所が合わずに枯れてしまうリスクを回避する事にしました。

植木鉢の画像

用意したプランターに、鉢底石を入れます。

鉢底石の画像
ダイソー 鉢底石

鉢底石は100均で手に入ります。
鉢底石を入れて『水はけを良く』した方が、成長が良くなります。

植木鉢の画像

次に培養土を入れます。

土の画像
カインズ 花用培養土

ホームセンターで購入した、花用の普通の培養土です。

グラビアの画像

ポットを逆さまにして『クラピア』を取り出します。
きれいな根がびっしり張っています。

グラビアの画像

クラピアをプランターの中央に植え付けました。

根が土に密着するように、上からしっかり押さえます。

プランターの底から『水が出るくらい、たっぷり』と水やりをします。

クラピアの画像

プランターへの植え付けから20日が経過しました。
春ですが、寒の戻りで寒い日も多かったです。

それでも、ほぼ2倍ほどに広がっています。

クラピアの画像

植え付けから25日経過した状態です。
ランナーが伸びて、プランターの外に飛び出そうとしています。

クラピアの画像

プランターに植えてから、1ヶ月が経過しました。

クラピアの画像

ぐんぐん育っています。

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5-地面への『植え方』

クラピアの画像

クラピアを植えてから、45 日がたちました。

クラピアの画像

プランターからはみ出て、モリモリ成長しています。
クラピアを庭に地植えしていきたいと思います。

最初に植え付ける場所は、クラピアが好む日なたを選びます。

クラピアを植えたい場所です。
石が入り組んでいて、人工芝の継ぎ目が目立ちます。

庭の画像

人工芝をはがしました。

土を深さ15センチ位『掘り起こして柔らかくし』、その際に出てきた『雑草の根』も、ていねいに取り除きます。

初めに雑草の根を取り除いておかないと、クラピアが地表を覆うまでの『草むしりが大変』です。

粘土質など水はけの悪い土の場合は、土壌改良をしてから植えます。
排水が悪い場所の場合は、周辺より土を高くするなどの改良が必要です。

土質は悪くないと思いますが、念のために腐葉土を少し混ぜ込みました。

掘り返した土に、元肥を混ぜます。

ハイポネックス マグァンプK 中粒の画像
ハイポネックス マグァンプK

肥料は決まってはいませんが、今回は緩効性肥料を使いました。
根焼けが起きにくいので、初心者でも使いやすい肥料です。

この肥料の場合、規定量は1メートル × 1メートルの四角の『花壇』で150グラムほどです。
手づかみのひとにぎりで、5回ほどの量です。

今回はクラピアを定植する時に、元肥の入った土も一緒に移植する事になります。
その為、肥料はやや控えめに混ぜます。

肥料は少なければ、後から追肥ができます。
しかし撤去は困難です。

水やりの度に溶けて、ゆっくり効果が表れる肥料を『緩効性肥料(かんこうせいひりょう)』。
植え付けの時に、最初に土に混ぜる肥料を『元肥(もとひ・もとごえ)』と言います。

肥料を追加で与える事は、『追肥(ついひ・おいごえ)』と言います。

一度掘り起こした土を、いったん踏みつけて平らにならします。
平らにしておかないと、地面がでこぼこしてしまいます。

そこに根が張ったプランターの土ごと、クラピアを整地した中央に植え付けます。

クラピアを植え付ける場所は、株に付いている土の分を取り除いておきました。

庭の画像

とりあえず積んだり、並べたりしている石は撤去しません。
地面に光が当たると、雑草が生えてしまうからです。

クラピアの成長に合わせて、だんだんと取り除いていく予定です。

敷石の反対側にも植え付けます。

まばらで隙間から土が見えています。
クラピアがきれいに繁殖してくれると助かります。

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6-『株分け』の方法

クラピアの画像

庭に定植したクラピアは、念のために、プランターに三分の一ほど残しました。
予期せぬ病気などで、枯れてしまった場合の保険です。

クラピアは『ほふく性』でしっかり根付いています。

株分けする時は『土の中までハサミを入れて』根までカットします。

株がある程度の量まで育っていれば、枯れてしまわないので問題ありません。

プランターの脇のすき間に、培養土を新しく入れて、残したクラピアをまた育てます。

クラピアの画像

はみ出ていたランナーを、プランターに収めました。
プランターと庭植え、両方を育てていきます。

クラピアの画像

定植から10日後です。

写真では分かりにくいですが、まばらだったすき間部分が無くなっています。

クラピアは踏みつけないと草丈が立ち上がりますが、生えそろうまではあまり踏まないようにしました。

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7-『水やり』の仕方

庭のクラピアも最初の2週間ほどは、毎日水やりをします。

庭側はしっかり根付いてしまえば、基本的に水やりは必要ありません。

例外としては、真夏に雨が降らない期間が続いて、しおれている場合は、早朝に水やりをします。

クラピアの画像

定植してから1カ月がたちました。

成長したので、敷石の手前側の人工芝を1枚はがしてあります。

クラピアの画像

花壇側の石にもはい上がり始めました。
ナチュラルでとてもステキな雰囲気です。

クラピアの画像

定植から2ヶ月です。
モリモリに育ちました。

クラピアの画像

敷石の上は少しカットしました。

クラピアの画像

非常に密に育っています。

クラピアの画像

一方、残したプランター側のクラピアも、ランナーが外まで這い出ています。

量が増えて枯れる心配がなくなりましたので、プランターのクラピアもすべて定植したいと思います。

クラピアの画像

クラピアを定植した敷石の奥の、花壇側に定植します。

最初の定植と同じように、固い土をたがやして肥料を混ぜ、平らにならしてから植え付けました。

クラピアの画像

プランターのクラピアを、すべて定植しました。

その後の様子です。

クラピアの画像

定植してから3カ月です。
石と石のすきまにもしっかり茂っています。

クラピアの画像

花壇側も面積を、日々広げています。

ここに至るまで、特に病気らしいトラブルはありませんでした。
かなり丈夫なようです。

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8-車を『駐車』しても大丈夫か?

駐車場の画像

この場所は車を駐車しています。
車の重量は相当なものなので、車輪が乗る場所は敷石をしています。

日光を好む植物ですので、車を駐車する際に日陰になる中心部分は、人工芝のままの予定です。

日中に車が無くて、日光があたるのでしたらいいのですが、お買い物カーですので駐車してある事が多いです。

『車の重量』と『日当たり』を考えると、駐車場に敷石などをしないで、クラピアだけを植えるのは無理があります。

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9- クラピアは芝生のように『刈り込み』が必要か?

クラピアは種ができません。
意図しない場所に種が飛んで、ご近所にご迷惑をかける事がありません。

クラピアの画像

しかしランナーはよく伸ばします。

特に成長期の暖かい時期は、定期的なカットが必要です。

しかし、芝生のように全体を刈り込む必要はなさそうです。

また、全体に茂るまでの『草むしり』ですが、ところどころの雑草の駆除は必要です。

しかし『草むしりが大変』と言うほどの、雑草の量は生えませんでした。

石の上などに向かって、はい上がるランナーが、個人的にはとても気に入っています。

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10-『冬のクラピア』の様子

真冬のクラピアはやや枯れぎみになります。

クラピアの画像

花壇に植えたクラピアです。
緑色の部分も残っていますが、半分ほどは茶色く枯れたように見えます。

冬ですので、雑草はあまりありません。

全体に枯れぎみに見えますが、茎は生きているようです。

クラピアの画像

こちらは最初に植え付けた場所です。
同じく枯れた茎のようですが、表面だけで枯れていません。

この場所は1日に何度も通る通路です。
花壇側と違って、踏みつけが多い場所は緑が少ないようです。

ひんばんに人が通る場所は、敷石などとミックスした方がいいようです。

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11-『肥料』のあげ方

『植え付けの時』以外の肥料は、春から秋の暖かい『成長期』に与えます。
冬は必要ありません。

春先に『緑の新芽が伸びてきたら』肥料を与えます。

また、真夏の暑さが落ち着いた頃にも与えます。

肥料の画像
ハイポネックス マグァンプK 中粒

追肥は植え付け時に使用した、緩効性肥料が簡単です。

クラピアの画像

追肥の仕方は、クラピアに向かって、ざっと薄くバラまく雰囲気です。

肥料はいっぺんに、まとめて与えようとせず、少しずつマメに与えます。

肥料は多すぎると害虫を呼んでしまいます。
いずれも植えた土地の状態により、違ってくると思います。

クラピアの画像

暖かさを感じて『肥料』を与えてから、『2週間』がたちました。
緑が復活してきています。

クラピアの画像

敷石の方のクラピアです。
こちらもグリーンが増えてきました。

かなり強健な印象です。

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12-クラピアを『植える間隔』

クラピアを定植する『日当たり』などの環境に左右されますが、『手のひらに乗るひと株』が、春→秋までには『畳1枚分ほど』には広がりました。

庭全体を早くグランドカバーしたい場合は、最初のクラピアの株の数を増やせばいいですし、ゆっくりでも気にならない場合は、少なめでも大丈夫です。

クラピアの株を植え付ける間隔は、決まっているわけではありません。

植え付けたい場所に、日なたを選んで均等に植えるだけで、十分に広がってくれます。

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13-クラピアの成長の『定点観測』

庭のガソリン

クラピアを定植した、花壇の反対側です。

ここにはクラピアを『数株』植えて、『定点観測』をしてみます。

この場所の条件は
◆日なた
◆草むしりはしてある
◆周りの土は耕してある
◆緩効性肥料を軽く
◆水やりは2~3日おき
◆広さは3メートル × 1メートル程度(台形っぽい花壇)
→奥側も含めると4メートルありますが、大きな果樹の植木鉢が2つ置いてあり、コンパニオンプランツの植木鉢も数鉢あります。
その分の面積を引きました。

定植の時期は
◆十分に暖かくなった『ゴールデンウイーク』頃(関東の暖地)
◆観測は『約一週間おき』(雨などで前後1日程度ずれています)

だいたい均等に10株を植え付けました。
今回は直接、地植えで定植しました。

向かって左のフェンス側は、コンテナガーデンにする為に掘り返すので、クラピアは右側が多めに定植してあります。

クラピアの画像

クラピアの画像

クラピアの画像

クラピアの画像

クラピアの画像

クラピアの画像

クラピアの画像

クラピアの画像

クラピアの画像

クラピアの画像

クラピアの画像

ゴールデンウィークに定植をしてから、7月半ばまでの2ヶ月半で、ほぼグランドカバーができました。

今年はゴールデンウィーク明けからの『寒の戻り』がひどく、ずっと雨と曇り空が続きました。

条件はあまり良くありませんでしたが、定植したゴールデンウィークは天候が良く、最初に根を張れたのが幸いしたと思います。
定植時の天気予報のチェックは、重要だと感じました。

草丈が立ち上がっているのは、敷石以外は踏まないように気を付けていたのと、長期間の雨と曇り空で徒長ぎみになったのだと思います。

今後は花壇の水やりの時に適当に踏んで、密に茂らせる予定です。

なお補足として、向かって左側は『コンテナの日陰』になる時間がありました。
反対に右側は、朝日~午後まで一日中、日当たりが良い状態です。

日光の当たる右側よりも、左側はやや生育が遅めの印象でした。

庭のガソリン

クラピアの画像

踏みつけて密に育った様子を、また後でご報告します。

クラピアの画像

追記
→その後の様子です。

水やりの時に踏むようにしてから、立ち上がりが解消されました。

草むしりはたまに必要ですが、大変ではないです。

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14-クラピアの『デメリット』

クラピアのデメリットのまとめです。

◆日かげに弱い
日当たりが悪い場所だと密集しません。

◆草むしりは少し必要
まったく雑草が生えないわけではありません。

◆ランナーが伸びるので時々カットが必要
石の上も伸びます。

◆冬は少し枯れぎみ
我が家は関東の暖地です。
冬越し中は、地上部分が茶色く枯れたようになります。

◆たまに踏んであげた方が密に育つ
クラピアは立ち上がります。
程よく踏みつけた方が、密に広がってきれいです。

きれいに保つには、まったくお手入れ無しではありません。

・草むしりはできない
・庭が日陰

などの場合は、人工芝や防草シート+砂利や瓦チップなどもおすすめです。

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15-『日陰』のグランドカバープランツ

クラピアが苦手な、『日陰』でも育つ『グランドカバープランツ』です。

アジュガの画像

こちらは我が家で育てている『アジュガ・チョコレートチップ』です。

春に紫の花が立ち上がって咲きます。

日陰でも育つ植物は、たくさんあります。
個人的に育てた事がある植物の中から選びました。

丈夫で育てやすい、常緑の植物です。

アジュガの画像

我が家では、夏の直射日光を嫌う、シャクナゲの株元に植えています。

日陰でクラピアが育ちにくい場所の、グランドカバーにおすすめです。

左側がクラピア、右側がアジュガです。
さかいめは混ざります。

アジュガは逆に直射日光が苦手ですので、定植場所に気を付けます。

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16-クラピアの『注意点』

クラピアは種苗法に登録してある商品です。
増やして他の土地に移植したり、譲ったり、販売したりする事は禁止されています。

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庭の画像

→賃貸の庭を【瓦チップ&100均の人工芝&敷石】でおしゃれにDIY

今回使用した道具
  • スーパーイワダレソウ『クラピアK7』: 通販、日光種苗 9cmポット苗
  • アジュガ:ホームセンター
  • プランター: ホームセンター
  • 花用培養土: ホームセンター
  • 腐葉土: ホームセンター
  • マグァンプK: 通販
  • 鉢底石: 100均
  • ゴム手袋: 100均
  • シャベル
  • ハサミ
  • ジョーロ

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賃貸でもおしゃれにしたい!築40年の賃貸一軒家を住みやすくDIY

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“雑草対策グランドカバー【クラピアK7】人工芝生の代わりに植えてみた” への2件の返信

  1. とても丁寧な内容なので、参考になりました。
    おかげで安心して植栽できます。これだけ丁寧なブログをスマホで作っているなんて驚きです。

  2. 不器用に生きるさん
    コメントありがとうございます。
    (*^_^*)
    スマホだけでも意外と大丈夫です。

    植栽がんばってください。

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