引っ越しで、前の家から持ってきて、庭に地植えした『シャクナゲ』の木。
春になって、大輪の花をたくさん咲かせてくれました。
シャクナゲは『剪定』ではなく、『芽つみ』という作業で樹形を整えます。
難しそうな作業ですが、シャクナゲは自然に形が整う事が多く、植える場所さえ間違わなければ、手間がかからない人気の庭木です。
目次
- シャクナゲは半日陰に植える
- シャクナゲの花殻つみのやり方
- 西洋シャクナゲ・プレジデント・ルーズベルト
- シャクナゲの剪定は芽つみをする
- シャクナゲは酸性の土を好む
- シャクナゲの水やりは注意が必要
- 今回使用した道具
1-シャクナゲは半日陰に植える
引っ越し作業で忙しく、放置状態だった『シャクナゲ』の木。
『暖かくなったら庭を何とかしないと』などと思いながら、ずっと気になっていました。
春になった4月の中頃の事です。
シャクナゲが、きれいな大輪の花を咲かせてくれました。
地植えのシャクナゲの木は、冬は水やりもあまり必要なく、低木で庭木に人気の植物です。
低い木ですので高低差を考えて、庭の手前側に植えました。
場所はお隣の家が近接していて、西日があたらない場所です。
根が浅く広くはるので、やや土を盛り上げて、深く植えないように注意します。
この場所は西日はあたりませんが、日当たりがいい場所です。
シャクナゲは半日陰を好みます。
夏の日差しを避けさせる為に、シャクナゲのすぐ南側に常緑樹を植えました。
『半日陰』とは、1日の内に『数時間だけ日が当たる』場所の事です。
家の東側や、今回のように西側に家が近接している場所が向いています。
まったくの日陰ではありません。
2-シャクナゲの花殻つみのやり方
シャクナゲの花が咲いてから、1週間ほどが経ちました。
花に茶色のものが混ざって、少し散り始めました。
花が痛んできたら『花殻つみ』という作業をします。
花の付け根まですっぽり『手で包むように持って』、軽くもぎ取るだけの簡単な作業です。
しかし、シャクナゲの花殻つみは、とても大事な作業です。
花殻つみをしないと種をつけて、エネルギーをたくさん使います。
翌年に花が咲かない、原因にもなってしまいます。
種から新しいシャクナゲを育てる事もできます。
しかし、花が咲くまで10年くらいかかるので、普通はしないようです。
3-西洋シャクナゲ・プレジデント・ルーズベルト
我が家のシャクナゲは、西洋シャクナゲです。
プレジデント・ルーズべルト
(Rhododendron-President-Roosevelt)
プレジデント・ルーズべルトの特徴です。
・黄色の斑が入る葉
・大輪でイチゴのようなピンク系の赤、中心が白い花
4月中ごろに咲く品種です。
シャクナゲは漢字では『石南花』や『石楠花』と書きます。
ルーズベルトはローズベルトとも呼ばれるようです。
4-シャクナゲの剪定は芽つみをする
シャクナゲは、剪定の代わりに『芽つみ』という作業をします。
芽つみ時期は7月~8月頃です。
伸びた枝の先端に、新芽を付けます。
そこからどんどん、枝を伸ばしていきます。
伸ばしたく無い方向の新芽を取って、樹形を調整します。
枝の先端に、2つの葉の塊があります。
このままにしておくと、来春にそれぞれ花が咲きます。
お隣の方向に新芽を出していたので、外側の目を手でつみとりました。
花を咲かせすぎても元気が無くなるので、2つ並んでいた芽をひとつにしました。
病気の葉があれば、その都度、つみとるようにします。
歯の裏も時々チェックして、病気や害虫の卵が無いか見ておきます。
シャクナゲは芽つみをして、だんだんと樹形を整えていく植物です。
他の植物のように、思い切り剪定をして切ってしまうと、枯れてしまう事もあります。
シャクナゲは自然に樹形が整う事が多く、必要ない事も多い植物です。
5-シャクナゲは酸性の土を好む
シャクナゲは『酸性』の『水はけがいい土』を好みます。
そばに植えたブルーベリーと同じです。
ブルーベリーは日なたを好みますので、違うのは日当たりですね。
シャクナゲの土で検索すると、ツツジの土やブルーベリーの土が出てきます。
ブルーベリー用で用意した土がありましたので、すき込んでみました。
比率は
◆ピートモス2割
◆赤玉土2割
◆鹿沼土4割
◆腐葉土2割
の割合でブレンドしました。
ピートモスと鹿沼土が酸性です。
根に気をつけながら、シャクナゲの脇あたりを慎重に掘りました。
地上の枝の茂っている方向に、根も張っています。
シャクナゲの根はとても浅く張っています。
根を傷つけないように、小さいシャベルと手袋をした手でほとんど掘りました。
6-シャクナゲの水やりは注意が必要
地植えのシャクナゲは、根付いてしまえば水やりは基本的に必要ありません。
高山植物なので、水のあげすぎに注意します。
ただし、真夏は虫予防に、葉に霧吹きで水をかけてあげます。
乾燥が続く冬も、暖かい朝に水をあげます。
寒い日や夜に水やりをすると、霜柱になって根を痛めてしまいます。
根が浅いので、マルチングと言う、株元を何かでおおう事も有効です。
半日陰のグランドカバーの『アジュガ』を、株元に植えてみました。
→鉢植えの【ローズマリー】が枯れてきた!初心者でも植え替えできる?
7-今回使用した道具
- ビニール手袋
- シャベル
- ジョーロ
- ブルーベリー用の土(酸性)