猛暑の『夏の庭』にお花が欲しいです。
暑さに負けず咲き続ける、オレンジ蛍光色の『キバナコスモス』。
丈夫で育てやすい『夏におすすめの花』です。
コスモスには、同じ種族ですが違う種の『秋桜(コスモス)』もあります。
こちらもジフィーポットで種まきをしてみました。
キバナコスモスと秋桜(コスモス)の、種まき~開花までの栽培記録です。
目次
- 1- キバナコスモスの育て方
- 2-『種まき』のやり方
- 3-『水やり』の仕方
- 4-『間引き』のやり方
- 5-『定植(植えつけ)』の仕方
- 6-『肥料』の与え方
- 7-『花がら摘み』のやり方
- 8- 秋桜(コスモス)を『ジフィーポット』で種まき
- 9- コスモスの『背丈を低く』育てる方法
- 今回使用した道具
1-キバナコスモスの育て方
真夏の『猛暑』に負けずに咲き続ける、明るいオレンジの花の『キバナコスモス』。
『日当たり』と『水はけ』の良い場所で育てます。
土質もあまり選ばず、肥料もほとんど必要ありません。
丈夫で育てやすい一年草です。
寒さに弱く、発芽温度が高いので、暖かくなってから種まきをします。
種まきの時期は4月~7月です。
少しずつ時期をずらして種まきをすると、長く花が楽しめます。
花が咲くのは6月~10月ごろです。
2-『種まき』のやり方
細長い『キバナコスモス』の種です。
夏の空に映える、濃いオレンジの花です。
丈夫で、ほぼ放任でも元気に咲き続けます。
今回は種まき用の『セルボックス』に、種をまく事にします。
セルボックスは、『種まき専用のセルトレイ』の大きいサイズです。
キバナコスモスは植え替えが苦手ですので、大きめのサイズにしました。
4月~7月頃まで『数回に分けて種まき』をすると、寒くなるまで花を長く楽しめます。
発芽温度は20度~25度です。
今回は早春ですが、暖かい時期でしたら『花壇に直まき』の方が簡単です。
土は今回は『バーミキュライト』を使用します。
種まき専用の土も便利です。
トレーに乗せたセルボックスに、土を入れます。
土はたっぷりの水で、事前に湿らせておきます。
トレーはシューズボックスのフタを使いました。
浅いトレーでしたら、何でも大丈夫です。
バーミキュライトはサラサラした土です。
セルボックスを持ち上げてしまうと、底の穴から土が下にこぼれ落ちてしまいますので、注意が必要です。
土は水やりを繰り返す事によって、だんだん固まってきます。
ひとつのボックスに、2~3粒ずつ種をまきます。
まいた種の上に、土を軽くかけます。
『種がなんとか隠れる程度に薄く』かけました。
さらに霧吹きで水やりをします。
発芽するまでは、直射日光のあたらない、明るい場所に置きます。
トレーに水をためて、芽が出るまで乾燥させないようにします。
3-『水やり』の仕方
種まきから4日めです。
発芽しました。
芽が出そろったら、風通しと日当たりの良い場所で管理します。
光が少ないと『徒長(とちょう)』と言って、茎がひょろひょろと細長くなってしまいます。
徒長すると頭でっかちになり、苗が倒れてしまいます。
発芽したら水やりの仕方を変えます。
ハスロを付けたジョーロで、芽の上をまたぐように、ざっと水やりをします。
水やり後にトレーの水も捨てます。
朝あげた水が、夕方にはだいたい乾いているように調整します。
水のあげすぎでも徒長します。
4-『間引き』のやり方
発芽した芽の『葉どうしの先が重なってきたら』間引きを開始します。
植え替えまでに『間引き』を数回行い、『ひとつのボックスに、芽がひとつになるように』します。
間引きとは育ちのいい方の芽を残して、他を摘み取る事です。
間引きをする芽の基準です
・葉と葉の間の茎が長い(徒長)
・茎が細い、まがっている
・葉の色が薄い
・葉の形がおかしい
・葉に虫食いがある
・発芽が極端に遅い
などです。
茎が太く短くて、がっしりした芽を残します。
5-『定植(植えつけ)』の仕方
キバナコスモスは『直根性(ちょっこんせい)』と言う、根が枝分かれしない種類の植物です。
植え替えの時に根を傷つけると、枯れてしまいます。
苗がごく小さなうちに、植え替えるのがコツです。
植え替えの時も、なるべく根を触らないようにします。
最初の双葉(ふたば)の次に、本葉(ほんば)と呼ばれる葉が出てきます。
本葉が2~3枚になったら、なるべく早く植え替えます。
定植は『日当たり』と『水はけ』がいい場所が向いています。
定植の一週間ほど前に土をよく耕して、雑草の根も丁寧に取り除きます。
水はけが良ければ、土質はあまり選びません。
背が高いので、花壇の奥側に植えると奥行きが出てきれいです。
尚、花壇に種を直接まく『直播き』の場合も、同様の場所に種をまきます。
雑草防止に敷いた、防草シートの一部に穴をあけて定植しました。
株と株の間は、20~25センチほどあけます。
根が張るまでの1週間から10日ほどは、毎朝水やりをします。
水やりはハスロを付けたジョーロで、根元にそっと与えます。
特に苗が小さなうちは、水の跳ね返りで病気になりやすいので注意します。
植木鉢に植える場合は、花用の培養土が使えます。
土はいずれも『水はけ』を重視します。
根のまわりが早いので、大きめの植木鉢を使います。
6-『肥料』の与え方
地植えの場合、根付いたら水やりはほとんど必要ありません。
やや乾燥ぎみに育てます。
植木鉢の場合は、『土が乾燥するのを確認したら』たっぷり水やりをします。
たっぷりの基準は、植木鉢の底から『水があふれ出てくるまで』です。
肥料はよほど土地が痩せていない限り、必要ありません。
肥料をあげすぎると茂りすぎますので注意します。
後から肥料を足す事は簡単なので、様子をみて追肥をする程度にします。
植木鉢の場合も、2週間に一度ほど『液体肥料』を与えるか、ひと月に一度ほど置くタイプの『置き肥』を少なめに与える程度にします。
キバナコスモスは2株以上育てると、種ができます。
一年草で冬には枯れますので毎年、種を取って育てます。
こぼれ種でも増えますので、増やしたくない場合は一株にします。
種まきから3ヶ月、ひとつめの花が咲きました。
一度咲き出すと、どんどん開花します。
7-『花がら摘み』のやり方
花が終わってきたら『花がら摘み』をします。
咲き終わった花は、茎の根元から切り取ります。
カットした部分から、新しいつぼみが出ています。
放っておくと種をつくる為に余分なエネルギーを使ってしまうので、花殻つみをした方が長く花を楽しめます。
満開になると見応えがあります。
8-秋桜(コスモス)を『ジフィーポット』で種まき
同じコスモスの仲間の『秋桜(コスモス)』の種まきもしました。
とても丈夫で初心者も育てやすく、霜が降りる頃まで次々と咲き続けてくれます。
キバナコスモスと同じく、寒くなると枯れる一年草です。
秋桜の種も、大きめの細長い形をしています。
種まきの時期も、キバナコスモスと同じです。
コスモスは植え替えが苦手なので、負担の少ない『ジフィーポット』に種まきをしてみます。
植える場所が確保できていれば、直まきが一番楽です。
種まきの土は、今回は『バーミキュライト』を使います。
他には小粒の赤玉土や、種まき専用の土なども使えます。
トレーに乗せた『ジフィーポット』に、土を入れます。
種まきの土は、あらかじめ水で湿らせておきます。
偏らないように、数粒ずつ種をまきました。
薄く土をかけて、発芽するまで『毎朝』たっぷり水やりをします。
種まきの管理は、キバナコスモスと同じです。
9-コスモスの背丈を低く育てる方法
今回は秋桜の種まきを、8月に入ってから行いました。
『キバナコスモス』も『秋桜(コスモス)』も、遅くまくほど背丈が低く育ちます。
コスモスは春にまいた種が夏に開花し、夏にまいた種が秋に咲きます。
本葉が6枚~8枚位になったら、摘芯をする事でも小さく育てられます。
背丈が抑えられて、わき芽が伸びてきます。
『伸びている芽の先端』をつまむ事を『摘心(てきしん)』と言います。
種まきから4日めです。
発芽しました。
発芽したらすぐに、『日当たり』と『風通し』の良い場所に移動させます。
水やりの管理も、キバナコスモスと同じです。
発芽から一週間がたちました。
本葉が生えてきました。
さらに10日後です。
だいぶ育ってきました。
種まきから約1ヶ月がたちました。
大きめの植木鉢か、地面に定植します。
『日当たり』と『風通し』が良い場所を選んで、事前に土を耕しておきました。
ジフィーポットはそのまま植え付けができます。
まだ背が低いので、しばらくの間はマルチングをします。
土の上を何かでおおって、雨のはね返りなどを防止する事を『マルチング』と言います。
『水やり』や『雨』などのはね返りで、葉に土が付くと病気の原因になります。
植え付けをしたら、一度たっぷりと水やりをします。
その後『一週間ほど』は乾燥に気をつけますが、その後は『乾燥ぎみ』に育てます。
定植から23日めです。
小さな花が咲き始めました。
その後一週間がたちました。
気温により3ヶ月ほどかかる場合もありますが、だいたい種まきから2ヶ月ほどで花が咲きます。
→薔薇のコンパニオンプランツ【チャイブ】種まき~開花までの栽培記録
今回使用した道具
- キバナコスモスと秋桜(コスモス)の種:通販
- ジフィーポット・サカタのタネ丸型8センチ30個入り:通販
- 不織布防草シート深緑色:通販
- セルボックス:ホームセンター
- バーミキュライト:100均
- トレー:100均のシューズボックス
- 使い捨てスプーン
- 霧吹きスプレー
- ジョーロ
- シャベル