シックでオシャレな、茶色の花のひまわり『ムーランルージュ』。
種を購入して、育ててみました。
思ったよりお花は小ぶりですが、地植えにすると背丈は2メートルを越えます。
真夏の花、ひまわりの『種まき~開花』までの『栽培記録』です。
目次
- 1- 茶色のひまわり『ムーランルージュ』の育て方
- 2- 嫌光性種子ひまわりの種まきのやり方
- 3- ひまわりの発芽温度
- 4- 種まきの水やりの仕方
- 5- 間引きのやり方
- 6- 定植の仕方
- 7- 肥料の与え方
- 8- 園芸支柱へのヒモの結び方
- 9-『マルチング』の効果とやり方
- 今回使用した道具
1-茶色のひまわり『ムーランルージュ』の育て方
ムーランルージュは高性種(こうせいしゅ)と言う、背が高くなるひまわりです。
しっかりと園芸支柱を立てて育てます。
あまり大きくしたくない場合は、摘芯をしてコンパクトに育てる事もできます。
暖地の場合の種まき時期は4月~6月ごろです。
発芽温度が高めなので、暖かくなってから種まきをします。
移植が苦手なので、植える場所が決まっていれば、直接地面や植木鉢に種まきをする方が楽です。
ひまわりは日なたを好みます。
真夏の強い直射日光も問題ありません。
水はけの良い場所で、毎朝たっぷり水やりをして育てます。
ムーランルージュは背が高いですが、花は小ぶりなので、切り花にもできます。
痛んだ花をまめに切り取るようにすると、長く花が楽しめます。
2-嫌光性種子ひまわりの種まきのやり方
『ムーランルージュ』の種です。
一般的なひまわりの種と、違いはありません。
ひまわりは根が先分かれしない『直根性(ちょっこんせい)』です。
植え替えの時に、根が少しでも痛むと枯れてしまいます。
種まき用の入れ物は、大きめの『セルボックス』にしました。
土は100均のバーミキュライトを使いました。
直根性の植物は、他には赤玉土の小粒などでも種まきができます。
種まき用の専用土もあります。
トレーに乗せたセルボックスに、土を入れます。
土はあらかじめ、たっぷりの水で湿らせておきます。
セルボックスの土に、割りばしなどで穴をあけます。
ひまわりの種は『嫌光性(けんこうせい)』と言う、発芽の時に『光が当たらないようにしなければならない』種類です。
穴は少し深めに開けます。
少し離して、種をふたつずつまきました。
1センチほど、しっかりと土をかけます。
発芽まで暗い場所に置き、水やりをします。
あるいはダンボールなどをかぶせて、暗くする方法もあります。
発芽までは、絶対に乾かさないように気を付けます。
直播きの場合は、茎が伸びる分だけ根が張るので、深く掘り起こしてよく耕しておきます。
水はけが悪い場合は、腐葉土などを混ぜて、改善をしておきます。
3-ひまわりの発芽温度
種まきから2日後、発芽しました。
ひまわりの発芽温度は20~25度です。
通常は一週間ほどかかる事が多いです。
4-種まきの水やりの仕方
芽が出揃ったらすぐに日光にあてます。
光にあてないと『徒長(とちょう)』と言って、茎が長く伸びすぎてしまいます。
水やりのし過ぎでも徒長します。
発芽までは乾かさないように、毎朝の水やりの時に、トレーの水は貯めたままにします。
発芽後は、水やりの仕方を変えます。
水やりの時に、トレーの水は傾けて捨てます。
朝にあげた水が、夕方にはだいたい乾いているようにします。
徒長すると頭でっかちの、弱々しい苗になってしまいます。
5-間引きのやり方
育ちのいい芽を残して『間引き』をします。
隣り合った葉どうしが、重ならないように『間引き』をします。
育ちのいい『残す』芽とは
◆茎が太くて短い
◆葉の色が濃い
◆葉に虫食いが無い
◆葉の形が他と比べて変ではない
などの芽を、選んで残します。
指先でつまんで取りますが、残す芽も一緒に取らないように注意します。
小さいハサミを使っても大丈夫ですが、その際はハサミの消毒をします。
間引きは『発芽~植え付け』までの間に、隣り合った葉が重なってきたタイミングで、その都度、数回行います。
最終的にひとつのボックスに、芽をひとつ残します。
6-定植の仕方
まだ寒い日もありますが、さすがに冷え込む日は無くなりました。
ひまわりは直根性で植え替えが苦手なので、早めに定植をしたいと思います。
『水はけが良く』『日当たりが良い』場所を選びます。
ムーランルージュは背が高いひまわりです。
高低差を考えて、花壇の奥の方に植える事にします。
背が高いという事は、根も深く張ります。
なるべく深く掘り返して、土を柔らかくします。
腐葉土も混ぜ込みました。
浅めに穴を掘って、根に触らないように苗をそっと置きます。
株元に土を軽くかぶせて、上から抑えて安定させます。
株と株の間は30センチ以上空けますが、まだ苗が小さいので、寄せぎみに植えて間引きをする予定です。
7-肥料の与え方
定植したら水やりをしながら、一週間に一度くらい液肥を与えます。
規定量はこの液肥ですと、10リットルの水に『キャップ1杯』です。
2リットルのペットボトルですと、キャップ5分の1杯の計算になります。
規定量は2週間に1回程度の計算なので、週1回ですと『さらにその半分』に水で薄めます。
苗が小さいうちは、さらに薄めに与えます。
ほとんど水のようですが、心配いりません。
液肥 = 液体肥料は、いったん水やりを十分にしてから、改めて与えます。
水やりの水は『土』に与えます。
水の跳ね返りが葉につくと、病気になる事が多いです。
跳ね返りがないように、そっと、ゆっくり水やりをするようにします。
定植から一週間、ひどい雨が何日か続いた後に、葉が病気になってしまいました。
ベト病です。
病気の株は間引き処分をします。
ベト病はカビの一種です。
なお、高性種のひまわりを植木鉢に植える場合は、大きめの植木鉢に植えます。
地植えよりも、比較的小さく育てられます。
我が家の場合は、背丈が約1メートルほどで花を付けました。
8-園芸支柱へのヒモの結び方
定植から35日。
背がだいぶ伸びました。
根を傷つけないように注意しながら、苗の脇に園芸支柱を立てます。
100均のビニール紐で固定しました。
ワイヤーの止め方です。
ひまわりの茎にワイヤーをかけて、数回ねじります。
茎側は成長して太くなりますので、ゆるくしておきます。
園芸支柱側は、しっかりねじって固定します。
ワイヤーの余分な部分はカットして、安全の為に下側に向けておきます。
麻ひもでも固定できます。
同じように茎にヒモをかけて、数回ねじります。
茎側はゆるみを持たせたまま、園芸支柱にヒモの両端をかけます。
どちらか一方を、ぐるっと支柱に巻きつけます。
そのまま固結びをして、しっかりと固定します。
余ったヒモの切れ端は、1センチほどでカットします。
下の方の葉が病気になりやすいので、見つけたら早めに葉を取ります。
この位大きくなれば、早めに下葉を処分すれば、株は残せます。
定植から50日、つぼみが上がってきました。
さらに定植から60日、背は人の背丈ほどに伸びています。
上部の支柱も追加しました。
ひとつめの、ひまわりの花が咲きました。
最終的に背丈は2メートルを越えています。
F1品種の為、花色は多少の個体差がありました。
花はそれほど巨大では無いので、切り花にも向いています。
9-『マルチング』の効果とやり方
土の上を何かでおおって、雨のはね返りなどを防止する事を『マルチング』と言います。
『水やり』や『雨』などのはね返りで、葉に土が付くと病気の原因になります。
マルチングをすると、植物の病気を防ぐ事ができます。
絶対しなければいけない事ではあませんが、ひと手間を掛けておくと、葉の病気の発生率が激減します。
同時に雑草の防止や、夏場の土の、急激な乾燥防止にもなります。
色々なマルチング材がありますが、水が抜けて通気性が良い物であれば、基本的に何でも大丈夫です。
使用した事がある物で、一定の効果があった物をご紹介します。
防草シートは手軽で便利です。
植木鉢などの形にカットしやすい、不織布の防草シートもあります。
アルミホイルは、アブラムシ除けにもなります。
アルミホイルは水抜き用の穴を、割りばしなどをさして開けます。
瓦チップも意外と使えます。
親の友人などは、鉢底石を使っていましたヽ(゚Д゚)ノ
『マルチング材と土の間』に、何か敷いておくと撤去が便利です。
私は植木鉢のサイズにカットした、不織布の防草シートを良く使っています。
排水口ネットなども便利です。
野菜などの家庭菜園の場合は『機能重視』でいいですが、観葉植物では美観的な問題があります。
室内の植木鉢ですと、パームマットなどもきれいです。
見た目がきれいなマルチング材は、たくさんあります。
鬼胡桃の殻、ウッドチップやバークチップ、杉の皮などです。
マルチング材は汚れる前に、なるべく新しい物に交換します。
→夏の花壇におすすめ猛暑に強いキバナコスモス種まき~開花の栽培記録
今回使用した道具
- ひまわり『ムーランルージュ』F1種→通販
- 液体肥料ハイポネックス→通販
- 不織布防草シート→通販
- セルボックス→ホームセンター
- 花用培養土→ホームセンター
- 腐葉土→ホームセンター
- 瓦チップ→ホームセンター
- 麻ひも→100均
- 植木鉢→100均
- 鉢底石→100均
- トレー『シューズボックス』→100均
- バーミキュライト→100均
- 防草シート→100均
- 園芸支柱→100均
- ワイヤー入りビニール紐→100均
- アルミホイル
- 割りばし
- ジョーロ
- 霧吹きスプレー
- シャベル
- スコップ
- ハサミ