『真夏の暑さ』に強く、晩秋まで長く楽しめる『観賞用トウガラシ』。
『丈夫』で『手間いらず』なので、ガーデニング初心者でも簡単に育てられます。
『観賞用トウガラシ』を『プランター』で、『種まき』から育てました。
春~秋までの『種まき栽培記録』です。
目次
1-観賞用『唐辛子(トウガラシ)』の育て方
花の少ない『真夏』から『晩秋』までの長い期間、色の変化を楽しめる『観賞用のトウガラシ』。
暖かい地域では多年草ですが、寒さに弱いので、関東などの暖地では『冬に枯れる一年草』として扱われています。
トウガラシは、『風通し』と『日当たり』の良い場所で育てます。
発芽温度が高めなので『種まき』の時期は、完全に暖かくなってからです。
5月~6月ごろが種まきの適期で、半袖で過ごせる位の気温で発芽します。
『丈夫』で手が掛からない植物です。
2-トウガラシの『種まき』の仕方
トウガラシの発芽温度は、地温で25度~30度と高めです。
寒いと発芽しません。
関東の暖地で、簡単に『種まき』をしようと思うと、『ゴールデンウィーク頃』が適期です。
種は細かいです。
『見た目』は普通のトウガラシの種と同じですね。
季節はずれの『寒の戻り』が続いていましたので、『セルトレイ』に種まきをします。
気温が安定しているようでしたら、『直播き』でも発芽します。
セルトレイは『種まきの専用容器』ですが、卵パックなどの再利用でも大丈夫です。
その場合は、カッターで底部分に『十文字に切れ目』を入れて、水が抜けるようにしておきます。
今回、土は『バーミキュライト』を使用しました。
種まき用の専用土も便利です。
普通の『花用の培養土』でも種まきはできますが、必ず雑菌の入っていない『新しい土』を使います。
トレーに乗せたセルトレイに、土を入れます。
土はあらかじめ『たっぷりの水』で、湿らせておきます。
セルトレイに『片寄らないように』、数粒ずつ種をまきます。
土は5ミリ位、薄くかけます。
細かい種が流れないように注意しながら、さらに水やりをします。
発芽するまでは、スプレーなどが便利です。
『明るい日陰』に置いて、『芽が出るまで、乾燥させない』ように管理します。
3-『水やり』の仕方
種まきから一週間後です。
発芽しました。
芽が出そろったら、すぐに『日当たり』と『風通し』が良い場所に移動します。
寒さに弱いので、夜間の寒の戻りに注意します。
発芽の前後で、『水やりの仕方を変更』します。
発芽までは
◆乾燥させない
◆トレーの水は捨てない
発芽したら
◆毎朝ジョーロで普通に、しっとりするまで水やりをする
◆トレーの水は捨てて、夕方までに、土が『だいたい』乾いているようにする
発芽後に日光が不足したり、夕方になっても、まだ水分が多すぎると『徒長』します。
茎が『ひょろひょろと細長くなってしまう事』を、『徒長(とちょう)』と言います。
徒長した苗は倒れやすくなります。
病害虫に対する抵抗力も弱いので、要注意です。
4-『間引き』のやり方
発芽から一週間後です。
隣どうしの『葉が重なる』ようになった場所は、『間引き(まびき)』をします。
一度めの『間引き』をしました。
『間引きをする苗』は
・葉と葉の間の茎が長い(徒長)
・茎が細い
・葉の色が薄い
・葉の形がおかしい
・他の苗より成長が遅い
・葉に虫食いがある
などです。
間引き対象の苗が、どちらも同じような場合は、均等に間隔が空くように間引きます。
指先でつまんで取りますが、難しい場合は『消毒をした』小さなハサミでカットします。
発芽から1ヶ月がたちました。
一度めと同じように、さらに間引きをします。
『間引き』は発芽から鉢上げまでの間、隣どうしの葉が重なったタイミングで、数回行います。
最終的にひとつのボックスに、苗がひとつになるように間引きます。
5-『鉢上げ』の仕方
本葉が増えてきました。
発芽の時の『双葉(ふたば)』の、次に生えてくる葉を『本葉(ほんば)』と言います。
そろそろ『鉢上げ』をしたいと思います。
初めて植木鉢に植える事を『鉢上げ(はちあげ)』と言います。
水はけがいいように、植木鉢に鉢底石を入れます。
鉢底石は管理がしやすいように、玉ねぎやみかんなどが入っている『ネット』に入れてあります。
排水口ネットなども使えます。
植木鉢の半分くらいまで、土を入れます。
土は『水はけが良い』、花用の培養土を使用しました。
苗を植木鉢の中央に置いて、まわりからそっと土を足します。
手のひらでまわりの土を押さえて、苗を安定させます。
植え替えの時に、葉を痛めないように気をつけます。
まだ小さいので、根も触らないようにそっと植え替えをします。
鉢上げ後、たっぷりと水やりをしました。
『たっぷり』の基準は、『植木鉢の底から水が出てくるまで』です。
水やりの水は、基本的に土に与えます。
跳ね返りが無いように、そっと水やりをします。
水の跳ね返りが葉につくと、葉の病気になる事があります。
乾燥を嫌いますが、加湿しすぎると根腐れをおこす危険があります。
水はけの良い土で、真夏は毎朝たっぷり水やりをします。
日当たりと風通しが良い場所で育てます。
6-『肥料の与え方』
真夏の太陽の元、ぐんぐん育ってつぼみをつけました。
やがて、控えめな白い花が咲きました。
この花が唐辛子になります。
暖かい間は『成長期』ですので、成長が悪くなるようでしたら『肥料』を与えます。
『緩効性肥料』を株元にばらまいて、表面を土と少し混ぜます。
この位の植木鉢ですと、1ヶ月に一度ほど、小さじ2杯ほどです。
水やりの度に『少しずつ溶け出す』肥料の事を、『緩効性肥料(かんこうせいひりょう)』と言います。
2週間に1度位、水道水で薄めた液体肥料を与える方法もあります。
この液肥ですと、10リットルの水に『キャップ1杯』です。
2リットルのペットボトルですと、キャップ5分の1杯の計算になります。
肥料の与えすぎは、害虫を呼びます。
肥料は『成長のスピードの様子』を見ながら、『少しずつ、まめに』与えます。
観賞用トウガラシの魅力は、実の色の『変化』を楽しめる事です。
最初は緑色の残る、白っぽい実です。
色は品種にもよりますが、だんだん紫色に変化してきました。
真夏の間に、ひと回り『大きな植木鉢』に植えると、さらに株が大きくなります。
植え替える時は、根の外側を少しだけ崩して、植え替えます。
秋が近くなって、赤やオレンジの実が増えてきました。
最終的に、真っ赤になりました。
種を乾燥させれば、来年の種まきにも使えます。
こぼれ種でも発芽します。
自家採取した種は、性質や発芽率が、親株とは違う場合があります。
同じ種類が欲しい場合は、毎年種を購入した方が確実です。
師走の寒くなる時期まで、赤い実を楽しめました。
→夏の花おすすめコンパニオンプランツ・マリーゴールド種まき栽培記録
今回使用した道具
- 観賞用トウガラシの種(タキイ観賞用とうがらしの種):通販
- 緩効性肥料:通販
- ネット:通販
- 花用の培養土:ホームセンター
- セルトレイ:ホームセンター
- バーミキュライト:100均
- トレー:100均シューズボックス
- 植木鉢:100均
- 鉢底石:100均
- ジョーロ
- シャベル
【追記】このブログ記事を『レバレジーズ株式会社、きらッコノート』にご紹介して頂きました(*^_^*)
→『一生モノの趣味を持ちたい介護士さんへ。おうち園芸のすゝめ』
https://job.kiracare.jp/note/article/13002/
(レバレジーズさんの『きらッコノート』サイトに移動します)