赤いベルベットのような花がステキな『ケイトウ』。
雨にも強く、真夏の花壇で1~2ヶ月は咲き続ける、丈夫な植物です。
種まきの時期は、桜の花が咲き終わって暖かくなった頃~初夏ごろまで。
『久留米ケイトウ』の種まきから開花までの成長記録です。
目次
- 1- 真夏に咲く花『久留米ケイトウ』の育て方
- 2- 種まきのやり方
- 3- 発芽してからの水やりの仕方
- 4- 間引きのやり方
- 5- 植え替えの仕方
- 6- ケイトウの追肥の仕方
- 7- 高性種の支柱を立てる方法
- 今回使用した道具
1-真夏に咲く花『久留米ケイトウ』の育て方
真夏の花壇で元気に咲いてくれる『久留米ケイトウ』。
『種まき』から育ててみました。
種まきの時期は、桜が終わって暖かくなった頃~7月頃までです。
一年草なので毎年、種をまきます。
背が高いので園芸支柱を立てて育てる以外は、あまり手が掛からない植物です。
丈夫で、初心者にも簡単に育てられます。
2-種まきのやり方
種はとても細かいです。
ケイトウは根が先分かれしない直根性(ちょっこんせい)です。
直根性の植物は植え替えを嫌うので、大きめのセルボックスで種まきをしました。
土はバーミキュライトを使いました。
土は種をまく前に、たっぷりの水で湿らせておきます。
トレーに乗せたセルボックスに、なるべく重ならないように種をまきます。
トレーはシューズボックスのフタを使用しました。
浅いトレーでしたら、何でも大丈夫です。
5ミリほど軽く土をかけて、発芽するまで霧吹きで水やりをし、乾かさないように気をつけます。
発芽するまでは直射日光の当たらない、暗めの場所に置きます。
あるいはダンボールなど、上に何かをかぶせておきます。
植える場所が決まっていて、十分温かくなった時期でしたら、直播きができます。
その場合は、日当たりの良い場所を選びます。
3- 発芽してからの水やりの仕方
一週間後、芽が出ました。
発芽温度は25度くらいです
発芽から4日後です。
芽が出そろったようです。
芽が出そろったら、『すぐに』日当たりと風通しの良い場所に移動します。
発芽したら、水やりの仕方も変えます。
発芽までは毎朝水やりをして、乾かさないようにします。
トレーの水は捨てません。
発芽してからも『毎朝』ざっと水やりをします。
今度はトレーの水を必ず捨てます。
『朝の水やりの水が、夕方までにはだいたい乾いている』ようにします。
発芽後に日光に当てなかったり、夕方になってもまだ土がびしょぬれの状態ですと、『徒長(とちょう)』と言う『ひょろひょろとした芽』になってしまいます。
4- 間引きのやり方
芽が出そろったら間引きをします。
葉と葉が重ならないように、間引きます。
茎が短くて太い、がっしりした芽を残します。
『間引きをする芽』の基準です。
・葉と葉の間の茎が長い(徒長している)
・茎が細い、まがっている
・葉の色が薄い
・葉の形がおかしい
・葉に虫食いがある
・発芽が極端に遅い
などです。
一度めの間引きができました。
発芽から20日後です。
だいぶ育ってきました。
さらに5日後。
本葉が出てきました。
最初の双葉の次に出てくる葉を『本葉(ほんば)』と言います。
同じように、2度目の間引きをしました。
苗の間引きは
・『発芽~植え付け』までの間に
・隣あう芽の『葉の先が重なった』タイミングで
・その都度、数回
行います。
最終的にひとつのボックスに、苗がひとつになるようにします。
発芽から35日。
本葉が4~5枚になったら鉢上げをします。
初めて植木鉢などに定植する事を『鉢上げ(はちあげ)』と言います。
5-植え替えの仕方
鉢上げをします。
今回は6号の植木鉢を使いました。
1号は直径が3センチ、2号は6センチです。
水はけが良いように、植木鉢に鉢底石を入れました。
鉢底石は後で管理が楽なように、ネットに入れてあります。
玉ねぎなどが入っているネットです。
排水口ネットなどでも大丈夫です。
その上に、土を半分ほど入れます。
土は花用の土を使います。
土質はあまり選びません。
水はけの良い土を使用します。
セルボックスからそっと外した苗を、土の上に置きます。
根をなるべく触らないように、注意します。
脇からそっと土を流し入れます。
上から土をおさえて、苗を安定させます。
その後、たっぷりと水やりをしました。
たっぷりとは植木鉢の底から、水があふれ出てくるまでです。
元肥入りの土なので、追加で肥料は入れません。
ケイトウは元肥が多すぎると頭でっかちになってしまうので、様子を見て後から肥料を与えます。
鉢上げの時に土に最初に入れる肥料を『元肥(もとひ・もとごえ)』と言います。
鉢上げしたケイトウは、日なたに置きます。
6-ケイトウの追肥の仕方
鉢上げから一週間。
だいぶ大きくなりました。
さらに2週間。
ぐんぐん育っています。
『鉢植え』はつぼみが出るまで、月に2~3回、薄めの液肥を与えます。
規定量はこの液肥ですと、10リットルの水に『キャップ1杯』です。
2リットルのペットボトルですと、キャップ5分の1杯の計算になります。
苗が小さいうちは、さらに半分くらいに薄めて与えます。
液肥 = 液体肥料は、まず『植木鉢にたっぷり水やり』をします。
その後に、規定量に薄めた液体肥料を与えます。
植木鉢は限られた空間なので、追肥が必要です。
地植えの場合は、それほど必要ありません。
肥料が多すぎると弱い苗になるので、様子を見ながら少しずつ与えます。
7-高性種の支柱を立てる方法
鉢上げから1ヶ月、小さなつぼみがつきました。
さらに10日後。
茎が伸びています。
園芸支柱を立てました。
久留米ケイトウは『高性種(こうせいしゅ)』という、背が高めのケイトウなので、必ず支柱を立てます。
ワイヤー入りの紐を使用しました。
園芸支柱とワイヤーの止め方です。
茎にゆるみを持たせて、ワイヤーを数回ねじります。
ゆるみを持たせるのは、茎が成長して太くなるからです。
園芸支柱側は、しっかりねじって固定します。
余分な長さはカットして、安全の為に下側に向けておきます。
麻ヒモで固定する方法も同じです。
茎にヒモをかけて、同じく数回ねじります。
茎側はゆるみを持たせたまま、支柱にヒモの両端をかけます。
どちらか一本を、園芸支柱に一回巻きつけます。
そのまま固結びをして、しっかり固定します。
ヒモの切れ端は、1センチほどに切ります。
鉢上げから50日。
花が大きく育ってきました。
花はだんだん大きくなります。
さらに5日後。
梅雨があけ暖かくなりました。
どんどん花が大きく育ちます。
鉢植えは、毎朝たっぷり水やりをします。
地植えは根付いてしまえば、それほど水やりは必要ありません。
久留米ケイトウは茎が長いので、切り花にしても楽しめます。
秋まで長く、花が咲き続けます。
→茶色の花のおしゃれな【ひまわり】ムーランルージュ【種まき栽培記録】
今回使用した道具
- ケイトウの種: 通販
- 液体肥料ハイポネックス:通販
- ネット:通販
- 花用の培養土:ホームセンター
- セルボックス:ホームセンター
- 園芸支柱:100均
- ワイヤー入りビニールひも:100均
- バーミキュライト:100均
- 受け皿:100均
- 植木鉢:100均
- 鉢底石:100均
- ジョーロ
- シャベル